イカ太郎の暴走 – 混迷を極めた裸足お遍路5日目

裸足お遍路の記事一覧を見る

 

こんばんは。イカ太郎です。

ただ今、四国の徳島に来ています。

ここらへんです。

 

9月5日からお遍路をしているのです。

こんな格好で。

 

もちろん裸足です。

 

最初のお寺で会った他のお遍路さんに撮ってもらったんですが、撮ってもらった写真を見てビックリしました。

「おばちゃんじゃん!」

いますよね、こういうおばちゃん。

ていうかもたいまさこ

失礼ですよね、もたいさんに。

菅笠と杖持ってくれないかな、もたいさん。

 

そんなもたいまさこ風お遍路さんである僕は徳島のお寺を17個巡って今こんなところにいます。

 

今回の旅、裸足不食(って言っても一日一食だけど)だけでなく、野宿もテーマとなっているのです。

でも野宿がテーマと言いながら、4泊中2泊野宿しただけで、残りの2泊は道端で拾ってくれたステキなおじさんちにお邪魔したり、

(おじさん嫌がってる?)

 

ツイッターで知り合った人に初めて会って泊めてもらったりしてました。

いい人ばっかりだよ、徳島。

 

5日間お遍路をやってみての感想、

お遍路、、、最高ですわ。

 

地元の人とのふれあいあり、

 

ハプニングあり、

 

ドキドキあり、

 

子供の頃以来見たことなかった生き物との再会あり、

 

地元の人からの差し入れあり、

 

絶景あり、

 

いいでしょー。

感動しまくりの4日間でした。

人生変わっちゃいそうな勢い。

 

昨日の晩はタクシー会社のおじさんが夕方声をかけてくれて泊めてもらえることに。

でも蚊が多すぎて眠れないので、夜中に抜け出して、コンビニの駐車場で野宿。

 

幸せスイッチ入っちゃって意味不明なツイートを連発。

 

お遍路のおかげで野宿のおかげでどんどん心が洗われていく。

聖者モード。

(完全に自分に酔ってる)

そんなこんなで5日目になりました。

 

イカ太郎の暴走の一日のはじまりです。

 

きっかけはこれ。

 

朝からルンルンで歩いていたら、いつのまにか歩きお遍路のコースを大幅に外れてしまっていたのです。

戻るにはめんどくさすぎる距離。

約3km。

戻るためには40分はかかります。

なんでコースから外れてしまったのか。

歩きお遍路の道にはいたるところにこんな表示がされています。

こういう表示が少ないまっすぐ続く国道の道が続ているうちに、大切なコース表示を見逃していたのです。

 

コースから外れてしまうと、この表示がないため余計に気がつきません。

そうなるとGoogleマップ片手に慣れない道を歩くことになるのでとても面倒なのです。

「もうこんな面倒な思いはしたくない…」

そう思って歩きお遍路さん定番のこの本をゲットしようと思ったのです。

途中で会った2人のお遍路さんが持っていた本。

 

「重いだけだろー」

「終わったところ破っちゃえば軽くなるんじゃない?」

 

とか言ってたくせに、今まさに買おうとしているところが僕のチャーミングなところであり、カッコ悪いところです。

しかたない。チャーミングでカッコ悪いんだから。

というわけで本をゲットするべく行動開始!

 

久しぶりの電車。

裸足のお遍路さんが電車の中に乗ってきたのでたくさん乗っていたお客さんはビックリしてました。

驚かせてごめんねw

 

本屋の開店時間10時まで45分ほどあったので近くにあったタリーズへ。

久しぶりの都会に上がるテンション。

田舎から上京してきた大学生の気分ってこんな感じなのかな。

タリーズの快適なソファで美味しいカフェラテとネットサーフィンを楽しみ始めるイカ太郎。

 

そしてこんなこと言い始める。

 

あれ?一日一食、または不食のルールはどうしたの?

 

暴走開始!

コンビニさえもなかなかなかった4日間の反動か!?

聖者モード完全に消えてなくなった。

ラーメンが食べたくて仕方なくなったイカ太郎の機動力アップ。

勇んで徳島駅前そごうの8階にある紀伊国屋書店に向かう。

が、、、

 

聖者モードが解除されたうえに欲しい本がなくて焦り始めるイカ太郎。

しかしラーメンを早く食べたいので、、

 

焦りをごまかそうとカラ元気を出す。

が、、、

 

2軒目の本屋にもお目当ての本がない。

ややガックリくるが、ラーメンのパワーがすごい。

 

さらにカラ元気を出すイカ太郎。

(結局さっきちゃんと調べたらamazonでさえ取り扱ってない本でした。へんろみち保存協力会に直接注文するものだったみたい…。そんなことさえ調べない適当バカの俺。「欲しい!」「じゃ本屋行く!」単純バカはこれだから困る。。)

そして徳島ラーメンの名店「いのたに」に到着。

うまいのかな。ワクワク。

 

ちょっと欲張って肉多め、麺普通の「中肉」というメニューをオーダー。

 

マジで小さかったです。麺多めにしておけばよかった。

物足りないので白米を追加オーダー。

昼間だというのに腹一杯食べるイカ太郎。

お腹いっぱい。大丈夫か、午後の工程。ちゃんと18番まで眠くならずに歩けるのか?

 

お腹いっぱいになったので、せっかくの一日一食による覚醒感が台無しになっていることを感じつつも瀬戸内寂聴さんのご実家の仏具屋さんへ向かう。

ステキな数珠があるといいなー。

が、しかし、、、

月に2回しかない定休日であった。

ガックシ。

 

本も数珠も手に入らない。何のためにコースを外れて徳島駅まできたのかと落ち込むが、そこはさすがのイカ太郎、無理やり前向きに考える。

気を取り直して18番恩山寺へGo!

 

この日はとても晴れていた。

国道沿いをひたすら南下するだけのコース、せっかくならアレを試してみよう!

 

最初はモバイルバッテリーを繋いでたんだけど、初めて使うし、どうせならどのくらいの威力があるか試したくなった。

 

僕が買ったのはこの商品。

 

が、しかし、、、

 

またもやガックシ。

なんか全体的にツイてない。

4日目まで最高だったお遍路の歯車が狂ってる感じ。

で、トボトボ南下。

四国の強い日差しで照らされたアスファルトがそれなりに熱い。

 

というわけでお得意のカラ元気を出すイカ太郎。

 

でも心の中ではなんだかおかしなことになってる自分に気がついてた。

 

そう、街に出て浮ついてたんだよね。反省。

そして反省モードに拍車がかかる。

 

渋谷でフリーランスプログラマーとして働いていた会社との契約を終えてから全然ブログ更新できてないんですよ。

唯一やったのがこれだけ。

イカ太郎をイカした変人に導いた3冊の本

 

ブロガーになるはずが、全然ブロガーになっていない現状。

書けないことに実はけっこう焦りを感じていた。

それを無理やり肯定してた。

 

ブログのハードル跳ね上がる。

だからさらに書けない。負のスパイラル。

ここから抜け出そうと思った。

そしてこの日唯一と言ってもいい、素晴らしい気づきに遭遇する。

 

そう、僕はお調子者なのだ。

いいことがあるとついつい浮かれてしまうのだ。

根っからのアホなのだ。

だからそれを制御する仕組みが必要。

それが裸足であり、不食であり、野宿なのである。

そういったストイックな要素を生活のなかに組み込むことによって、自分がおかしな方向にいかないように制御していた。

それに気づいたのだ。

僕には痛みが必要なのだ。

 

そしてある決意をする。

 

てかもう「最初からやれよ!」「初日からやれよ!」って感じである。

この後はブログを書くことばかり考えながらひたすら歩いた。

景色は見なかった。ひたすら道路を見ながら歩く。

この状態になると集中力が増すのだ。

ストイックモードに入っていたので、足の裏がかなり痛くなっていることもすんなり受け入れてガマンしながら歩いていたが、さすがに痛くなってきたので休憩。

 

すると、、

冷たい。うまい。生き返った。

 

そして我にかえると、、、

 

街の誘惑から遠ざかったことに気がつく。

都会の魔力

そんな言葉が頭をよぎった。

僕は浮かれやすいから都会には住んじゃいけないタイプなのかもしれない。

 

南下再開。

しばらく歩くと「お遍路さんご苦労様です。少し休んで行きませんか?」という看板があるお遍路グッズのお店を発見。

「はい、足の裏痛いです。休んで行きます!」

と同時に頭をよぎったのは「もしかして数珠があるんじゃないか?」だった。

そして、、、

 

ピンとくる数珠に出会った。

ヒスイの石と絹の糸を使った数珠。玉の大きさもヒモの丈夫さも輪の大きさも申し分ない。

ちょっと高いけど、お遍路から帰った後も使いたいと思っていたから購入した。

今度は壊さないぞ!

(実は1番札所で数珠を買ったのですが、12番焼山寺に向かう山道で走っていたら突然糸が切れ、バラバラと玉が地面に散らばってしまったのです。安い数珠はナイロンの非常に弱い糸が使われているのでかなり強度がないみたい)

(買った数珠は一日経った今でもとても気に入っています。買ってよかったです)

 

数珠を購入したあと、その場でブログを書こうと思ってiPadを出した。

1日目、いや、0日目、奥さん・娘としばしの別れの時、そして家を出て、フェリーに乗り、四国に到着するところからちゃんと書こうと思った。

が、しかし、、、、

全然書けない。。

とにかく言葉が出てこない。

 

いつもなら書くときにスラスラと言葉が出てくるのに。

 

今この記事を書いているときはどんどん言葉が出ているしね。

書けないながらも一生懸命言葉をひねり出した。

全然文章がイケてない、流れていないことは丸わかりである。

自分で分かるからそれが苦しい。

「もしかしたら場所を変えれば状況は変わるかもしれない」

そう思ってファミレスに行くことにした。

ファミレスやカフェならいつもスラスラ書けるのだ。

そうだ、原因は環境に違いない。

 

足の裏は激イタだったが、そのまま裸足で出発した。

2キロ先のガストに到着。

日曜日だから親子連れでいっぱい。入れない。

仕方ない。さらに2キロ歩いた先にジョイフルがある。そこへ行こう。

足の裏が痛かった。

でも頭の中ではこの言葉が回ってた。

「僕には痛みが必要なのだ」

そしてついにジョイフルに到着。

今度こそ書けるはず!

 

が、しかし、、、

全然書けない。。。

がく然とした。どうしたらいいんだ。

仕方がないのでツイッターを開く。

するとまるもの週末フリーランス養成講座で一緒だった人から「気晴らしにこれでも見てみたら?」とメッセージが来ていた。

それがこの動画。

 

衝撃だった。

裸足で地面の上を歩くことの有用性、体内の炎症や病気、体の酸化などを防ぐことが科学的なアプローチで紹介されているように見えた。

「これなら誰もが裸足を試してみたくなるはず!」

なんてったってタダだもん。簡単だもん。医者いらずだもん。

そしてこうツイートした。

 

このビデオは見た人たちの行動を変える。そう思った。

アトピーで苦しむお子さんを持っているお母さん、膝や腰痛のような慢性的な痛みに悩む人たち、ビデオに出て来た例、アルツハイマーガン

糖尿病心臓病に苦しむ本人だけでなく、その家族も。

 

そういった多くの人たちがなんらかのアクションを起こそうかと思うだろう。そう思った。

そう思ったらジッとしていられなくなった。ツイートを連発した。もっと多くの人に伝えたい。

 

 

 

全然書けないブログを書くことよりはるかに大事なことだと思った。

 

すると拡散してくれる方たちが現れた。

 

人の心を動かせた。そんな風に思った。なんだかすごいことをやっているような気になった。

 

そしてさらにツイート。

 

完全に熱くなっていた。

なにかもっとできることはないか、そんな風に思っていた。

 

そんなタイミングでこう思った。

「もし裸足によるグラウンディングがこれをきっかけに世に広まったら、医療業界やシューズ業界に影響が出るかもしれない。

僕はグラウンディングを広めるきっかけになった人物として、彼らにとっての敵として扱われてしまうかもしれない」

 

そう思ってこんなツイートをした。

 

正直、時間がたった今となってはひどい妄想である。

社会を動かしてから考えろ!とツッコミを入れたくなる。

実際に優しいツッコミが入った。

 

ハッと我にかえった。なにをそんなに熱くなっているのだ、俺は。

 

結局その後それ以上の進展はなかった。

 

ブログを書く意欲のない僕はイタリアンハンバーグをオーダー。

ムシャムシャ食べた。

物足りなかったので、ポテトフライも頼んだ。

簡単にこのお遍路に設けたルールを破った。

 

食事は美味しかったがなんだか後ろめたかった。

自分でも隠しているのがイヤになって白状することにした。

 

暴走しても自分のフォロワーさん以外誰も動かなかった。

 

自分で設けた旅のルールは破った。

そしてブログも書けない…。

自己嫌悪になった。

 

次の目的地18番恩山寺の近くで野宿をしようと店を出た。

 

のんびり歩いていた。

 

気持ちが空虚だったので、何か食べたくなってコンビニに向かった。

ビールとアイスを買ってコンビニの駐車場で食べ、飲んだ。

 

その時のツイートがこの記事の最初にお見せしたこのツイートである。

 

ブログは書けない、ルールは破る、社会に小さな波紋さえ起こせない。

そしてビールを飲んで酔っ払っている。

ダメダメすぎてツラくなった。

 

そうしたらようやくダメな自分と向き合えるようになった。

ダメなままでいたくないと自然に思えた。

 

静かな夜の闇には不思議な力がある。

自分と対面させる力。

 

気がついたらiPadを取り出してた。

もう一度ブログに取り組んでみよう。

「ただ旅の中で発したツイートを載せるだけのブログだっていいじゃないか」

そう思えた。

 

そうして完成したのがこの記事である。

 

駐車場で2時間書いてたらお尻が痛くなってテーブルが欲しくなり、そばにあったマクドナルドに移動した。

マクドナルドは1時閉店だった。

1時間半書いてお店は閉店したが完成しなかった。

 

たくさん食べたので猛烈に眠くなっていたが、18番恩山寺までは行って寝ようと思った。

真っ暗な山道を登り、ようやく恩山寺にたどり着いた。

 

寝ようと思ったら寺で飼われている番犬が吠え出した。

聞こえた音を頼りに僕を探し回っている。

マズい!寺の人が起きてしまったら叩き出されるかもしれない。

 

犬の吠える音が近づいてきた。

闇で見えないが50mくらい先にいる。

どうやら寺の人はいない。

 

が、放し飼いだ。犬は怒ったように唸り、吠えていた。

 

あれだけ荒れ狂った犬に襲われたらどうなるのだろう?と思って体が硬くなった。

 

息を潜めジッとした。

 

10分くらいそんな状態が続いたが、犬はなかなか僕を見つけられなかった。

 

近くまで来るが、また離れていく。

 

眠くて限界だった。

 

もうどうにでもなれ!

 

そう思ってあぐらをかいたまま目を閉じた。

瞑想でもしながら心を鎮めよう。

 

すると不思議なことが起こった。

犬は吠えるのをやめ、遠くへ去っていった。

 

助かった。。。

 

こうして僕は寺の境内で眠りに落ちた。

 

これが混迷を極めた僕の裸足お遍路5日目のすべてである。

 

 

最近の僕はなりたかった自分になれた感覚があった。

ついに本当の自分に出会えたと思ったし、心の底から安らかな思いで暮らしてきた。

 

しかし、もともと持った人間としての弱さは消えてはいなかった。

 

裸足になり、一日一食で暮らし、瞑想をする。

そういった習慣が僕をなりたかった自分にしてくれていたのだ。

だからその習慣を取り去ってしまえば、もとの調子に乗りやすく、人の目ばかり気にする臆病で自信のない自分にいとも簡単に戻ってしまうのだと知った。

裸足が僕を補正してくれている、空っぽのお腹が僕を補正してくれている、何も考えないことが僕を補正してくれている。

 

それをこれからは肝に銘じておこう、そんなことを思った一日だったのでした。

 

おしまい。

 

次の日記へ

裸足お遍路の記事一覧を見る