偶然の気づき – 足の裏と会話できるようになった裸足お遍路10日目

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こんにちは、イカ太郎です。

今日はこんな場所でブログを書いてます。

奥に見える椅子付きのテーブルで。

 

ステキな場所でしょ?

そう、宿に泊まっています。

この旅初めての宿。

室戸市にある「ロッジおざき」さんです。

 

落ち着く食堂兼ロビー。目の前は海。波の音を聞きながらくつろげるお部屋。

設備は古いものの、いたるところに発見できる小さな心配り。無駄のなさ。

可愛い小物。

そしてなんと言っても美味しい食事。

味に対する創意工夫がすごい!

奥さんに「どこかの料理屋で修行されたんですか?」と聞いたら、

「もともとは母がやっていた宿なんですが、本当にただ毎日作り続けていただけなんです」とおっしゃっていた。

旅人をどうやってもてなそうと考える日々でブラッシュアップされたということなんですね。

すごいなー。

 

仕草、喋り方、笑顔、全てが癒される。

まさに宿で旅人を癒すために生まれて来たような方。

「旅館の女将とかやったらすごいことになりそう」って思ったけど、「小さな民宿を慎ましくやっているからこそ、あの雰囲気が出るのかもな」とも思いました。

施設が大きくなればなるほど精神的な負担も大きくなりますもんね。

 

そんな最高なロケーションで台風をやり過ごそうと思っています。2泊の予定。

この間にボロボロになった足の裏をリセットするつもりです。

頼むぞ、足の裏!

(後記:台風の進行がだいぶ遅かったので、結局3泊になりましたw)

 

それでは今日も張り切っていきましょー!

イカ太郎の裸足お遍路物語10日目、はじまりはじまり〜♪

 

 

ブログが書き終わらない!カメムシに襲われた朝

前日に寝る前に書いたツイート。

爆睡の予感?

全然爆睡じゃないw

強い風が吹いていて目が覚めちゃいました。

しかも蚊にも刺されてる。どうやって寝袋の奥まで侵入したんだろう?

台風が近づいてきています。

海の波が高い。ザバーンザバーン!

風は強いけど、まだ雨は降ってない。

台風がいつ来るかなんてわからないんだ。

とにかく前に進めー!行くぞー!

ところが、

やっぱりブログを全然書いてない状態での出発は良い選択ではないと思い直しました。

前に進むこととブログを書くこと、どっちが大事か。

ブログのほうが大切。

後になればなるほど書けなくなることは、5日目についに書けたときに痛いほど思い知っている。

台風が来ようとも書かないと!

しかし、なかなか風がビュービュー吹いてない場所を見つけられませんでした。

セブンイレブンでコーヒーを買ったあと、店の周りをウロウロする。

完全に不審者。

店内で売っていたレインコートを見かけて目が釘付けに。

持ってきているゴアテックスのレインジャケットは20年選手。内側のシーリングテープは剥がれ、防水機能がほとんど機能してない。

だから先日の山登りの時は、雨が中に染みてきて大変だった。

台風でそのレインジャケットだとしたら、どれだけずぶ濡れになるか分からない。

濡れると体温が下がる。体温が下がると元気が失われる。

それは避けたい。

そう思ってビニールのレインコートも買った。500円。

蒸れるだろうけど、濡れることのストレスよりは小さいはず。

着てみて分かった。

機能しないレインジャケットしか持っていないことが不安を生み出していたことが。

雨が降っても大丈夫。そう思えることが大切だったのだ。

これで僕は「雨が降ったらどうしよう?」という不安から解放された。

が、、

カメムシに捕まった。

まずはテーブルがわりにしていたバックパックにカメムシが飛んできた。

ピン!

デコピンで吹っ飛ばす。ゴメン!

安心してブログに戻る。

ふぅ、さて、コーヒーでも飲も….

 

オイ!

そこのお前!俺のコーヒーの上で何しようとしとんじゃーーー!!

再びデコピン。ゴメン!

ってツイートを書いてたらまたコーヒーに入ろうとしているヤツがいる!

カメムシ、コーヒーを完全にロックオン!

カメムシはコーヒー好きだということが判明。

コーヒーを手に持ち、立ち上がって後ろを振り向いてみると、セブンイレブンのガラスにビッシリカメムシが付いていた。

さすがに作業継続は不可能!

移動!

野宿により多動力が上がっている!

でも風が強い。

なかなか安心して作業できそうな場所が見つからない。

また道の駅の中をウロウロして、ようやく作業できそうな谷間を見つけた。

ふぅ〜、これでやっと作業できる。

そして思った。

野宿をすることで今まで持ち得なかった視点が持てた。

リアルに実感できた。

想像することと実感することの違いは天と地ほどの差がある。

そういう蓄積が発言の説得力を増していく、最近僕はそんな風に思っている。

だから体験は尊いのだ。

 

移動したことで安心して書けるようになったが、次なる敵がやってきた。

ケツの痛み。

僕は脂肪がほとんど体についていないので(5%)、すぐにお尻が痛くなる。

地面に座っていても椅子に座っていても1時間くらいで痛くなってくるが、集中していると痛みに気づかないこともあるので、気づいた時にはかなり進行しているのだ。

 

 

ありがとう徳島!こんにちは高知!

ブログ終わってないけどね。

途中でブログ書けるところなんてあるかなぁ〜とかモヤモヤ考えていたら、これはなんか違うぞ?と思った。

これでやるべきことがハッキリした。

歩くのみ!

 

そしてついに!

徳島での10日間最高でした。徳島の皆さんありがとうございました!

そしてこんにちは高知!よろしくおねいがいします!

 

着ていたレインコートが暑い。

あそこの休憩所で脱ごう。

と思って休憩所に寄ったら、いきなり高知からのプレゼントが届きます。

お遍路さん向けオススメ宿情報。

今までの休憩所では見たことなかった。気づいてなかっただけなのかな?

とにかく突然良いものが手に入った。

「大丈夫、宿はあるから安心して行け」

そう言われている気がした。

いきなりありがとう!高知!

 

信号も自販機も民家もない!山と道路と海しかない10kmの道

ズンズン歩く。

今僕にできるのは歩くことのみ!

でもさすがに疲れてきた。

今日歩く予定の距離は過去最長の41km。

休む時には思い切り休まなければ!と思ったので、この旅で初めて休憩所で横になって眠りました。

ここで始めて爆睡!

かなり疲れが取れました。

やったー!!

 

さらにしばらく歩いたらこんなメッセージのある自販機が。

写真を撮らなかったのでイラストで解説。

こんな感じ。

ちょっと高圧的な雰囲気。

なので、

「そんなこと言って途中であるんじゃないの〜?あんまりガッつくと逆にかってもらえないよ〜?」

って思った。

喉も渇いてないしスルーして、ズンズン歩き続けた。

ところが後になって分かる。

看板の内容は本当だった…。

看板書いた人、疑ってゴメン!

でもあんな高圧的な書き方されたら信じづらいよ!

 

本当に何もなかった。

あるのは空と海と山と道路だけ。

 

何もないということはこんなにも時間を長く感じさせるのか。。

疲れてきた。

というか退屈してきた。

でも、昨日のように人から元気をもらうことはできない。

食べ物から喜びパワーをもらうこともできない。

そこで思った。

エネルギーを外からもらうのではなく、自分で作る!

20代の最後の頃、人生に悩んで心理学のセミナーに出たことがあった。

セミナーは胡散臭いと思っていたけれど、もしかしたら食わず嫌いしていただけかもしれない、その頑なさが僕を不幸にしてきたのかもしれない。

そう思って参加したセミナーだった。

そのセミナーで隣の席に座っていた人がくれた1本のカセットテープ。

それが小林正観という人の講演会のテープだった。

この方の本を読んだことは今でもないのだけど、Amazonで検索したらこの本が代表作のようだ。

講演はほとんどお笑いライブ状態。

ずっと冗談を言っているだけ。

でも途中でまともなことを言っていた。変なことだけど。

「前向きな言葉を発し続けていれば、ある一定回数を超えた時に劇的に変わる」

こんなような内容だった。

回数はハッキリ覚えていないが、100万回とかそんな数だったと思う。

一定回数を超えれば劇的に変わるということは、逆に言えば、「ある一定回数を超えなければあんまり変わらない」ということ。

その発想が面白いなと思った。

試してみるか。

紹介されていた言葉を当時の僕は暗記した。

たったの7つの言葉を繰り返すだけ。

お遍路さんの杖を1回突くたびに一つの言葉を心の中で唱えた。

嬉しい、(コツン)

楽しい、(コツン)

大好き、(コツン)

あいしている、(コツン)

ついてる、(コツン)

幸せ、(コツン)

あり(コツン)がとう、(コツン)

この言葉を頭の中で唱えていると思考がストップし、景色を見たり、余計なことを考えることもないので、歩くことに集中できた。

それほど疲れることもなく、笑顔でいれた。

エネルギーが欲しい時、何か退屈なことを続けてやらなければならないとき、ぜひ試してみてほしい。

やってみて自分に合えば採用すればいいし、合わなければやめればいい。

やってみたところでなにも失うものはない。

 

宿がない!

何もない道を歩き続けていたら、畑が見えた。

畑に感動しているww

でもそのくらい何もなかったのだ。

しかしこの畑のあと、しばらく何もないゾーンが続いていた。

誰が使ってるんだ?

どうしてこんな不便な場所にポツンと畑があるんだ?

疑問ばかりが出てくる畑だった。

理由を知っている方いらっしゃいましたらぜひ教えてください。

 

この畑はさすがに変な場所にあったが、しばらくすると10kmぶりに民家と小さな集落が見えた。

半分まで来た!残り20km!

ふぅーよく歩いたなー。

ホッとしたと同時に、今日の宿のことを考えた。

はたして到着した時にいきなり「たのもー!」って言って泊めてもらえるのか?

なにせこちらは野宿専門の宿バージン。

さらに電話が苦手。

でも到着して部屋が空いてなかったら台風の中で野宿という悲惨な状況になりかねない。

ようやくまともな思考が戻ってきた。

そうだ!宿を予約しよう!

泊まるつもりだった寺の宿坊のサイトを見てみた。

今日と明日は満室。。

あれ?何かに書いてあった情報では「100人泊まれる大きな施設」って書いてなかったっけ?

そんなにいるの?お遍路さん。

冷や汗が出た。

 

このまま部屋は空いてるものだと思って猛進していたらえらいことになるところだった。

その宿の近くの宿に電話してみた。

満室。

さらに冷や汗。。

これはマズイ。寺の周りの宿はどこも満室だろうと思った。

それなら手前にある宿を取った方がいい。

日没までに到着できなければ、うまいこと宿が見つかったとしても夕食は食べられない。

 

目的地より15km手前にある民宿に電話してみた。

「今晩はお休みさせていただいてます」

なにぃ〜!

 

さらにもう一軒電話してみた。

「4畳半のお部屋でよければ空いてますのでどうぞ」

天使の声に聞こえた。

よかった〜!

 

その宿まではのこり5kmほどだった。1時間で到着する距離。

現在時刻は?

1時半。

おー!久しぶりのフリータイム!ブログも書けるぞー!!

喜び勇んで近くの集落にあった商店に行った。

飲み物を買おう!

浮かれた僕はこの商店でまたやってしまう。

菓子パン2つ一気食い。

夢中で貪り食った。

うぉーウメー!!!

 

と同時に強烈な自己嫌悪に襲われた。

「別にお腹が空いていたわけじゃない。疲れ果てていたわけじゃない。夜まで待てば宿の美味しい食事が食べれたはずだ。なぜ買ったのだ?なぜ食べたのだ?」

 

偶然の気づき

昨日は心が枯渇していたから喜びが必要だった。

だから昨日の菓子パン事件は自分でも納得していた。

人間だからしかたない。

 

でも今回のは違う。

安易すぎる。

食欲をコントロールできない自分に嫌気がさした。

 

宿に向かっていたら、海沿いの堤防に階段が見えた。

海岸に出よう。

しばらくそこで反省しよう。時間はある。

波の音を聴きながら瞑想した。

自分がどういう状態なのか心に聞きたかった。

 

すると言葉が浮かんできた。

いつもなら頭の中から捨ててしまうのだけど、なかなか消えてくれないので、ツイッターに吐き出すことにした。

そうすれば消えてくれない思考が消えやすくなるかもしれない。

(色はタイポ。量と入力したつもり。宿の食事の量)

結局、瞑想しても答えは出そうになかった。

気がついたら寝落ちしてた。

荷物をまとめ、立ち上がり、道路に戻ろうと歩き出した。

 

 

その時!

 

 

驚くべき感覚が足の裏に走った!

なんだこの感覚は!!??

全身が喜んでる!

傷んだ足の裏、本当なら痛みもあるはず。

でも、

 

その時ひらめいた!

裸足になりたいのになれないストレス、それがコントロールできない食欲の原因だったのだ。

玉砂利の上を歩き回った。

足の裏だけでなく、全身が喜んでいた。

3分くらい歩き回ったら鳥肌がおさまってきた。

 

裸足の声を聴け!

宿に向かう途中、この気づきがどういうことなのか考えていた。

そして分かった。

 

体の状態と食欲はリンクしている。

ストレスが食べることの理性を失わせてしまう。

 

道路にもどってから再びワラーチを着用したが、明らかに不快だった。

自分が感じる不快感は足の裏の声として聞こえた。

足の裏の声が聞こえるようになった瞬間だった。

原点として忘れないために足の裏の喜びの声を聞いた場所の写真を残しておこうと思った。

原点は大切。

原点を持っていれば、道に迷った時戻ってこれる。

 

 

足の裏の声が聞こえるようになったら、その声を無視できなくなった。

僕はこの時、大切なことを思いだした。

19番・立江寺以降、僕はほとんどワラーチを履いている。

もはやこの旅は裸足お遍路物語ではなくなっている。

俺は何をやりにここに来たんだ?

僕はこの旅の目的を思いだした。

裸足で歩くこと。

もう一度裸足に戻ろう。

そのために休んで足の裏を回復させよう。

 

そんなことを思っていたら宿に到着した。

 

こんな1日でした。

まさかワラーチを履き続けることがこんなにもストレスだったとは。。

でも考えてみたらお遍路に来る前は一日中裸足だったわけですからね。

こんなに長いこと履物を履いたのは久しぶり。

僕は知らず知らず足の裏に苦労をかけていたのです。

 

申し訳なかった。

だから僕は今、素敵な民宿・ロッジおざきさんで足の裏を休めています。

今日で2日目。

足の裏は表面的には回復してきました。

でもまだ中がダメ。

足の裏を触るとダメージが中にあるのがわかります。

さいわい台風は今日いっぱいここ高知県に暴風雨をもたらすようです。

もう一泊してしっかり治したいと思います。

 

次の日記を読む 「再び裸足に – 原点に戻った裸足お遍路13日目」

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2 件のコメント

  • ブログ読ませていただきました!
    すごく面白くて、リアルタイムで歩いている自分も元気でました^ ^
    ありがとうございます!

    ブログ更新大変だとは思いますが、旅に支障(旅を楽しめない。気付きを得られない等。目的は人それぞれだと思います)が出ない程度に、ご無理されないで下さいね^ ^
    他のブロガーさんも後からまとめて更新される方が多いみたいです!

    ちなみに『歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ』は、現在、在庫があまりないそうです。

    ここからpdfでダウンロード出来るみたいです。
    https://www.seichijunrei-shikokuhenro.jp/news/activity/10

    本の現物は、お寺の売店によっては在庫がある所もあるようです。

    まだまだ先は長いですが、無事に結願出来ることをお祈りさせて頂きます^ ^

    • うわぁ、読んでくれたんだ。ありがとう!台風の中の野宿大変だったみたいだね。朝一緒にご飯を食べた時に「僕、台風の中で野宿してみたかったんです」って言葉はすごく僕に刺さりました。いい人に出会えたなと。「歩き遍路のための四国遍路マップ」の情報も、ほかのブロガーさんの情報もありがとうございました。フィリピンで会うの楽しみだね。お互い最高のお遍路しましょう。すでに最高だけどねww

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