不食・少食実験を始めて4週間経ったので振り返ってみた

 

今日で不食やら1日1食やらを始めて4週間が経ちました。

ほぼ1ヶ月経ったので、1ヶ月の振り返りをしてみようと思います。

 

10年前、そして今回と2回行った不食実験の経緯については、こちらの記事に書いてあります。

僕と不食との出会い – 2度にわたる不食実験でわかったこと

先にこれを読んだほうが、再び不食実験をやろうと思った背景が分かるのでオススメです。

10年ぶりの不食実験

不食との再会

初めての不食体験をしてから10年が経っていました。

その間不食のことを思い出したこともほとんどなく、食べない暮らしの実践もしていませんでした。

初めての不食体験ではガリガリにやせ細って、「このままでは死ぬかもしれない…」と思うくらい苦しい体験でした。

そのため、「不食は卒業!」と思っていたのです。

「もう2度とやることはない」

 

「好きなものを思い切り食べて死ねばいい」

 

「不食で長生きするかもしれないけど、僕は普通に死ねばいいや!」

 

しかしある時、amazonを見ていたらこの本が目に入ってきたのです。

 

ドックン

心臓の鼓動が早くなり、ドキドキしました。

忘れていた不食への好奇心。

 

本はこんな風に紹介されていました。

「食断ちで脊髄小脳変性症も克服!」あなたは信じますか?奇跡の女性鍼灸師がいることを。「人は食べなくても生きていけるのか?」その答えが今、初めて明かされる。

 

「人は食べなくても生きていけるのか?」

10年前僕を魅了した問いが書かれていた。

 

クリックせずにいられませんでした。

 

「ちょっと見てみるだけだよ」

そう自分に言い聞かせてクリック。

 

数日後、本が僕の手元にやってきました。

 

これがめちゃくちゃ面白かった…

 

著者は脳の萎縮により、通常なら5年ほどで死んでしまう難病にかかった森美智代さん。

普通の病院に見放され、希望を求めて大阪にあった小さな病院へ行きます。

そこにいたのは西式甲田療法を提唱する甲田先生というおじいちゃん医師。

 

医療免許を持ったれっきとした医師でありながら、現代医療とは一線を引き、

断食と生菜食・裸療法・背腹運動という民間療法的アプローチで難病患者を次々と治してきた医療界の異端児。

そんな異端児の甲田先生と出会い、甲田病院で断食の日々を続けるうちに病気は治ってしまいます。

 

森さんは1日に青汁一杯しか口にしません。

ほとんどカロリーというものを取っていないのに、青汁を一杯以上飲むとどんどん太ってしまうのです。

 

理由は腸内細菌。

牛などの草食動物は草から大量のカロリーを生み出し、大きな体を支えています。

日本における腸内細菌研究の第一人者である辨野義己(べんのよしみ)さんのこの本によれば、

 

森さんの腸内は牛のような腸内フローラが形成されていて、医療界にとってはダイヤモンドのような価値を持つ大便をお持ちとのこと。

腸内細菌が青汁から大量のカロリーを生み出してしまう。

 

そんな腸内フローラを持つ森さんは、太らないように調整した結果、1日に青汁一杯というバランスで落ち着いたそうです。

甲田医師が生み出した奇跡の仙人、それが森美智代さんなのです。

 

この本を読んで不食というものが違う角度から見えた気がしました。

「僕は不食実験をやりつくしたと思い込んでたけど、もっとスムーズなアプローチがあるのかもしれない」

森さんの書いたこの本から僕の人生2回目の不食の冒険が始まったのです。

さらに面白い本に出会う

森美智代さんの本は本当に面白かったのですが、すぐに行動には移せませんでした。

10年前、不食体験で苦しい思いをしているだけに怖くて踏み出せなかったのです。

 

しかし、現代にはamazonという小悪魔がいます。

一度買った本があれば、その人が興味を持ちそうなものを提案してくるのです。

 

不食から目を背けようとしていた僕にアマゾンはこの本を提案してきやがりました。

 

再びクリックせずにいられない僕。

 

紹介文はこんな風に書かれていました。

6年間水も飲まない弁護士、18年間1日青汁1杯の鍼灸師、不食の人体実験に自ら挑んだ思想家—-食べることをやめた3人が、それぞれの体験と考えを語り尽くした! 誰でもできる不食のコツも公開した、世界初の「不食の教科書」

 

世界初の不食の教科書!??

なんて天才的なコピー!

読まずにいられないじゃないか!

 

これがまためちゃくちゃ面白かった…

不食を取り巻く世界は大きく変わった

「不食を取り巻く環境が10年前とはだいぶ変わったなぁ」

これが読書後の僕の感想でした。

 

10年前は不食と言えば山田鷹夫さん一択でした。

ところが今は秋山佳胤さん、森美智代さんという不食界のスーパースターが日本にも現れ、以前より世の中に浸透しているのです。

スター選手が生まれたことによって超マイナースポーツから脱却しているのかもしれません。

 

この本を読み、秋山さんと森さんの体験を知ったことで、それまで山田鷹夫さんの不食観と10年前の不食体験で構成されていたちっぽけな僕の不食観がグッと広がりました。

 

「今度は前回よりうまくできる気がする…」

根拠のない自信が沸き起こってきて、ウズウズしてたまりませんでした。

好奇心が恐怖心に勝ってしまった瞬間でした。

そうして10年ぶりの不食実験が始まったのです。



糖質オフと不食・断食は相性がいい

先ほど紹介した2冊の不食本に出会う直前、僕は糖質オフを試してました。

糖質オフが流行っているのは知っていたけど、ずっと試そうと思えず、調べようとも思わなかったのに、

この本がその流れを変えてしまったのです。

 

「裸足ランニングやトレイルラン、マインドフルネスを生活に取り入れると、より人間らしい生き方ができるよ!」と教えてくれる本でした。

この本の中に糖質オフの話が出てきたのです。

 

とても共感したし、興味が湧きました。

「もっと糖質オフについて知りたい!」

そう思って次に読んだのがこの本でした。

 

むちゃくちゃ面白かった…

これで「糖質オフをやってみよう!」 という気持ちが固まります。

糖質オフによる気づき

糖質オフをやってみるといろんな発見がありました。

印象的だったのは、

  • お昼ご飯を食べても午後眠くならないこと
  • 空腹感を感じることが少なくなったこと

結果、仕事に集中できる時間が増えたのです。

 

「糖質オフすげぇ!」

「集中できる時間が増える上に現代病にかかる可能性も減る!」

なんて素晴らしいんだ!」

糖質オフのおかげでスムーズな滑り出し

そんな気づきの多い時期に不食と再会したのです。

朝ご飯と昼ご飯を抜き、一日一食にすることから始めたのですが、

糖質オフのおかげで空腹感を感じることが少ない状態になっており、スムーズなスタートが切れました。

家族の中に不食者がいることの難しさ

がしかし、、、

実際に不食実験を始めてみるといろんな壁にぶち当たります。

 

最初にぶち当たった壁は「家庭」。

具体的には奥さんとの関係でした。

 

10年前すでに彼女とは暮らしていて、不食実験の経過を彼女は見ているし、僕が不食に興味があることを彼女は知っていますが、

彼女は食べることが大好き。

料理も好きで、料理本の内容をノートにメモするようなタイプの人なのです。

 

そんな彼女にとって「一緒に住むパートナーが食事をとらなくなる」ということは、

  • 楽しい食事の時間を失う
  • 「人間は生きる上で食事による栄養が必要である」という大前提を否定される
  • やめられないお菓子や間食に対する罪悪感をさらに膨らませてしまう

そんな意味もあったのです。

 

この頃こんなツイートをしています。

 

すでに朝と昼は食べなくなっていたので、彼女のストレスが溜まりつつあることを感じていました。

10年前の不食実験で彼女とギスギスした経験があったので、今回は慎重でした。

「1日1食の生活に彼女が慣れてきたら不食に切り替えよう」

そう考えつつ、3食抜きに切り替えるタイミングを見計らっていたのです。

睡眠時間が減り始める(3日目)

超少食をスタートしてから3日目にこんなツイートをしています。

 

どうしても食事の量を減らしてみたい欲求に耐えられず、食べる量を露骨に減らしました。

 

いつもは7時間半くらい眠っていたのですが、

より短い睡眠時間でも疲れがしっかり取れるようになってきました。

睡眠時間の短縮により仕事の悩みも解消

この時期、長らく続けてきた自由業をあきらめ、4月から会社勤めをはじめていました。

職場のある渋谷まで片道1時間半。往復3時間。

それまでの気ままな生活が一変し、「やりたいことが全然できないなぁ」というジレンマを感じていたのです。

 

しかし超少食により睡眠時間が減り、ジレンマが解消。

とても嬉しかったのを覚えています。

メンタル面の変化

 

メンタル面にも変化が出てきました。

穏やかな気持ちがどんどん芽生え、

「もっとゆっくり生きていいじゃないか」

 

「死ななきゃいいじゃないか」

そんな風に思うようになりました。

この頃の食事

この頃夕食に何を食べていたのか思い出させるツイートがありました。

夜は味噌汁だけ食べてましたね。

 

しかし4日目に奥さんが作った夕ご飯はシチューでした。

選択肢はなかったので食べたのですが、お腹への負担が大きかったです。

「1日1食にシチューはちょっと重すぎる…」

 

「もっとヘルシーであっさりしたものが食べたい」

不食への好奇心が強いと、自然と食事の量も減り、食べたい物の趣向も変わります。



1ヶ月で最もツラかった日(5日目)

そして5日目、1ヶ月間の間でもっともツラかった日がやってきます。

ものすごくウンチがしたいのに、ウンチが出てきてくれないのです。

 

その後もウンチツイートが続きます。

 

こうやってツイートだけ見返してみると、そんなにツラそうではありませんが、

実際は1時間以上あぶら汗をダラダラ流しながら何度も何度もトイレに行って、それでも出てこないという絶望と肉体的な苦しみを感じていました。

 

そして最後は思い切った決断をします。

 

自分の指でサポートしながら出すしかない!

そうしないと肛門が裂けたり、痔が超成長するんじゃないだろうか?

腸が破裂するような事態にもなりかねない。

そこまで追い込まれました。

 

意を決して肛門に指を突っ込みます。

結果、、、

 

とても汚かったけど背に腹は変えられませんでした。

指だけでは取り出せなかったし、インナーマッスルだけでも出すことは出来なかったでしょう。

指なしではとても摘出できる状態じゃなかったのです。

 

すべて摘出できた時は、それまでの苦しみも相まって、気絶寸前

そうして1回目の大ハプニングは終わりました。

 


しかし、数日後再び苦しい局面がやってくるのです。

10年前の宿便と今回の便の違い

10年前に不食実験をした時には長年溜まった宿便が出てきたんですけど、

あの時の宿便は「腸壁にくっついてたオリモノが剥がれました」っていう見た目でした。

乾燥ワカメみたいな感じ。

 

しかし今回は大違い。

カッチカチ。

どれだけ硬かったかって、買ってきたばかりの粘土ってイメージできますか?

アレの硬さです。

もはやウンチというレベルの硬さではない。

ナッツを大量に食べていたのが原因じゃないかと今は思っています。

最高に素敵な不食本

5日目のウンチクライシスから脱出した僕は、翌日素晴らしい本と出会います。

 

10年前、僕を20日間の不食実験に誘うきっかけを与えてくれ人は食べなくても生きられるを書いた山田鷹夫さんの本です。

 

日本の不食界には秋山さん・森さん・山田さんというスーパースター3人がいますが、僕が一番好きなのはこの人、山田鷹夫さんです。

ぶっ飛んでて優しくて、好奇心旺盛で子供のようなチャレンジング精神を持った自由人。

この本を読んでこの人がもっと好きになりました。

 

中身については書きませんが、きっといい読書時間になると思うので是非読んでもらいたい一冊です。

 

この本を読んだ僕は気持ちを新たにしました。

そう、山田鷹夫さんの不食は愉しい。

書籍で知識をつけることで空腹感は半減する

断食や不食に関する本を読むことは、食べない日々の始まりにはとても有効です。

時折やってくる空腹感を半減させる効果があります。

 

「空腹感が健康や幸せな気持ちを呼び込むきっかけになるのだ」ということを体で理解できると、もはや空腹を感じなくなってくるのですが、

その前の段階では頭で理解していることがとても有効に働くように思います。

不食者は睡眠時間が短い

6日目のこの日の夜、こんなツイートをしています。

不老不死のドラキュラ(笑)

自分が自分じゃなくなって、別の人間に生まれ変わったような感覚があったんでしょうね。

娘と海に行ってきて、夜8時くらいに寝たんですが、12時前に目覚めてしまったのです。

 

たった4時間の睡眠。

でも空腹で目が覚めるという感じではなく、休息完了!という感じなんです。

不思議な感覚でした。

人はヒマを埋めるために飯を食う?

不食者の本にはよく出てくるのですが、不食を始めると寝る時間が少なくなるので暇な時間が増えて時間をもてあますようになります

そして「暇だから食べようかな」って思う。

 

生きるためには食べ物は不要なのに、人はなぜ食べるのか?

「食べないと死んでしまう」と不安になるから食べる。

そんな理由も確かにあるけど、不食をやってみると別の理由に気づきます。

人は暇だから食べるのだと。

 

なるほど、確かにそんな気はします。

食べることって一体なんなんですかね?



初めての体重測定

そんなどうでもいいことを考えたりしながら、朝を迎えるまでの時間に体重を測りました。

きっと「ヒマだし体重でも計ってみよう」と思ったに違いありません。

 

1週間で3キロの体重減。

これって多いのかな?少ないのかな?

よくわかりませんね。

(結局4週間で6キロ落ち、現在は57kg、体脂肪率5%になっています)

心を整えるための瞑想が必要なくなった

そして、ここ半年ほど毎朝やっていた瞑想にも変化が訪れています。

 

瞑想をするのは、乱れる心を静めたり、頭の中をスッキリさせたり、いい気分になるため。

しかし不食を始めたことで、瞑想状態が常時続くような感じになったので、不要になってきたのです。

 

いつも気持ちは穏やか。

空腹感があるときはイライラするけど、不食が安定して空腹感を感じなくなるとイライラしなくなるのです。

刺激物を受け付けなくなる

さらに体の変化が起こり続けます。

 

カフェインに対する反応が強く出るようになりました。

それまではコーヒーを何杯飲んでも熟睡できた僕が、1杯飲むだけで心臓がドキドキして気持ち悪くなってしまうのです。

 

コーヒー大好きだっただけにこれは残念な変化でした。

(その後また飲めるようになるのですけどね)

ついに3食抜き宣言(8日目)

8日目の朝、奥さんに3食抜きにしたい宣言をしました。

タイミングを見計らっていたはずなのに、結局「3食抜きにしてみたい!」という欲求を抑えることができず。

時期尚早感は感じつつも強行するような形になりました。

「異様な反応はない」と書いていますが、奥さんの僕への愛情はこのあとどんどん冷めていきます。。

今思い返してみると、この頃は不食による多幸感のせいでちょっと暴走気味であったように思います。

好転反応が出始める

3食抜きの生活に入ったことでさらに変化が出てきます。

ネガティブな変化。

好転反応っていうやつです。

好転反応(こうてんはんのう)とは、もともとは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用語で、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。

(出典:wikipedia)

 

気持ちは多幸感でいっぱいなのだけど、

  • 体に力が入らない
  • 頻繁に立ちくらみする
     └ 脳に送るブドウ糖がなくなるので、脂肪酸がケトン体という脳の栄養素に切り替わることで起こるらしい
  • 耳がよく聴こえない └ 高層ビルのエレベーターで一気に上に上がった時に起こる耳抜きが必要な状態がずっと続く
    └ 自分の呼吸音が邪魔して他の人の声がよく聞こえない
  • 痰が出るので咳が出る

などの好転反応が出るようになりました。

 

不快だったけどそれほど気になりませんでした。

10年前にすでに経験済みだったし、読んだ書籍にも好転反応が出ることは書いてあったので。

 

10年前はじめて好転反応を体験した時は不安で仕方なかったですけどね。

1番怖かったのは耳が聞こえなくなる症状。

「ずっと聞こえなくなってしまったらどうしよう…」と思っていたことを覚えています。

死ぬかと思った(9日目)

そうした好転反応で体調がいいとは言えない状態だった9日目の火曜日、清々しく仕事を終えた僕はバカなことを思いつきます。

この状態でお酒を飲んだらどうなるんだろう?

 

毎年8月1日に湯河原でお神輿を担ぐことを恒例行事にしています。

そこでは普段はあまり飲まない酒を飲み、タバコを吸い、ハードに体を動かす。

今の状態でそれができるか自信がありませんでした。

「今の自分にどこまでキャパがあるのかチェックしておきたい」という気持ちがあったのです。

 

帰り道、キリン一番搾りの350ml缶を一つ買って帰りました。

 

そしていつも通り夕食は取らずにビールを飲み始めます。

カフェインが過剰反応するようになっていたので、「きっとアルコールも過剰反応が出るに違いない」と思って時間をかけて少しずつ飲みました。

 

1時間かけて4分の3くらい飲んだ頃でしょうか、

飲むにつれて「部屋が寒いなぁ」と感じていたのですが、それがピークに達します。

夏なのに寒くて仕方がない。

 

ガタガタ体が震え始めました。

 

これはやばい!!

命の危険を感じました。

慌ててお風呂にお湯を張り、飛び込みます。

 

42度のお風呂がぬるま湯に感じる…

仕方がないので、お湯の設定を75にしてガンガン温めます。

結局1時間半ほど死線を彷徨いました。

苦しみのジェットコースター。

気絶しているのに何かがグルグル回ってる。

 

5時間くらい経ったと思ったころ目を覚ましました。

しかし時計を見てビックリ。

わずか1時間半しか経ってない!!

 

ほんとに死ぬかと思ったのに、目が覚めてからはアホみたいに元気でした。

調子こいたツイートを連発し、朝までグッスリ。

 

翌日も元気いっぱいで過ごせるんじゃないか?と思ったけど、結局こうなりました…

吐き気とかはないんだけど、とにかく体調が悪すぎて立っていられない。

デスクに座っていることすらできない。

 

仕事は早退させてもらいました。

そしてなんとか家までたどり着いて、、、

 

この経験から僕はまた一つ賢くなった。





咳と痰が止まらない日々

それからは痰と咳の好転反応に苦しみつづけました。

3週間で止まった

咳と痰は2週間では止まりませんでした。

3週間かかりましたが、症状が収まってからは体調は安定。

不快な反応もほぼなくなりました。

再び体も動くようになる(15日目)

力の入らなかった状態も解消され、走ることもできるように。

 

不食・少食の効果がはっきりと出てくるまでには3週間ほどかかるのかもしれません。

家庭崩壊寸前

しかし最後に大きな問題が立ちはだかりました。

奥さんとの問題です。

 

このころ、家庭内は冷え切っていました。

食事を摂らなくなった僕は、奥さんにとって存在しない人でした。

 

「これはマズイ!」という思いが膨らんでくると同時に「なんとかしないとな」と思うようになりました。

不食による多幸感による暴走が収まり、冷静になってきたのかもしれません。

 

考えを改めました。

僕は「人は食べなくても生きられる」ということを知りたかったのであって、家庭を壊したかったわけではない。

「本格的に不食をしたいのであれば、一人でお遍路にでも行って思い切り試してみればいいじゃないか」

 

「だからその時がくるまでは家族と食べよう」

やろうと思えば不食はまたできる。

家庭を壊してしまったら戻すことはできない。

不食の1週間が終わった

そして奥さんに言いました。

「明日から夕ご飯いただくね」

 

この時は冷ややかな目でしたけど、その後少しずつ奥さんとの関係も改善して、今は元に戻りました。

だから完全な不食は1週間で終わり

3週間目、4週間目は1日1食で過ごしました。

行動力が出てきた

1日1食にしたら、不食以外のことも楽しめるようになってきました。

 

娘のワラーチを作ったり、

 

このブログを始めてみたり、

 

ずっと行ってみたいと思っていた1泊2日のブログ合宿にノータイムポチリしてみたり、

 

通り道のゴミ拾いをしてみたり、

 

糠漬けを始めてみたり、

 

家にある野菜を片っ端から生で食べてみたり、

 

そして極め付けはこれ。

信じられないくらい走れる!!

1.6km全力ダッシュ。

皇居ランでは2周10km走った後、最後に毎回これをやるんですが、今までで一番速かった。

 

疲れがなかなか溜まらない。

「もっといける!もっといける!」って思っているうちに前の人を2人も追い抜いてゴール。

 

食べないことでできないことが増えるんじゃない。

むしろ今までできなかったことができるようになるんですね。



不食・少食で人生は変わったか?

変わったと思います。

食に対する意識が非常に高くなりました。

  • 食べなければ疲れづらくなる
  • 食べなければ睡眠時間が短くできる
  • 食べなければ老化のスピードが遅くなる
  • 食べなければ人にやさしくなれる

そんなメリットを感じているから、必要以上に食べようと思わなくなり、

「どうせ食べるなら体にいいものを食べよう」

という意識からか、食事も玄米菜食を好むようになりました。

食べないことでわかった食の本質

そして何より良かったのは、食べないことで食の本質が見えたこと。

 

食の本質ってなんだと思います?

生きるための栄養補給?

 

違うんですよ。

食の本質は

  • 喜びの享受
  • 人とのコミュニケーション

この2つなんです。

 

だから1人で喜びを感じることもなく食べることには何の意味もない。

「食べるなら食べる喜びを感じながら食べよう」

 

「人と一緒に食べれる喜びに感謝しよう」

そう思えるようになったことがこの不食・少食実験の最大の恩恵です。

最後に

これで僕の不食実験の4週間の報告は終わりです。

 

最後に僕がこの4週間で一番感じてたことを紹介して終わりにしたいと思います。

 

長い文章を読んでくださりありがとうございました。

不食・少食に興味が出たら、まずはコレ

日本の不食界のスーパースター3人による共著。とても読みやすい。

 

難病を断食で克服し、今では一日青汁一杯で生き続ける穏やかな女性、森さんの優しさが伝わる本。

 

個人的にはこの人の不食本がオモシロくて好き

僕を不食の世界に引き込んだ日本で最初の不食本。

 

山田さんのオモシロさ、冒険心がふんだんに盛り込まれた僕が一番好きな不食本。

16 Comments

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