再び裸足に – 原点に戻った裸足お遍路13日目

裸足お遍路の記事一覧を見る

裸足お遍路の日記を最初から読む

 

こんばんは、イカ太郎です。

ようやく台風18号が去りました。

台風が去った後、夜中の3時ごろ外に出てみたんですが、雲ひとつなく、驚くほどの星が空に輝いていました。

本当に無数の星が空に輝いていました。

アメリカの砂漠で見たときと変わらないくらいの数。

写真に収められないのが残念。

みんなにも見せたかったな。

 

その後朝が来てまた息を飲むほどの美しい朝日を見ました。

 

ずっと美しい空と海を堪能できた1日。

幸せな1日でした。

それではイカ太郎の裸足お遍路13日目、はじまりはじまり〜♪

 

3泊お世話になったロッジおざき

長かったような短かったうような素敵な3日間だった。

足の裏の回復と、台風からの避難を目的とした宿への宿泊。

2泊の予定が台風が遅かったために3泊になった。

毎日足の裏の状態をチェックしていたが、2泊経っても内部のダメージはだいぶ残っていた。

ペースを落とした台風が足の裏に配慮してくれたかのように感じた。

 

宿にいた間は、ほとんど食堂兼ロビーにいた。

快適だった。

僕がブログを書いている間もマメに見に来てくれて、空間を整えてくれる。

お風呂や食事の時間の調整もきめ細やかで心地よかった。

素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

宿を運営されている3人のご兄弟には感謝の念が絶えません。

穏やかな笑顔の長男・武さん

きめ細やかさと優しさがにじみ出る長女・まゆみさん

はにかんだ笑顔の奥に強い情熱を隠し持つ次男・まさとさん

本当にありがとうございました。

またいつか来た時はご兄弟と酒でも酌み交わしたいものだなと思います。

ロッジおざき最高!

 

出発

台風明けの最高の天気の中、ロッジおざきをあとにした。

清々しい。

前回のブログでも書いたが、僕はこの宿に来るまでの数日、食欲のコントロールができずにいた。

その原因はほぼ一日中履いていたワラーチだった。

僕の足の裏は縛られたくなかったのだ。

毎日一日中裸足でいたことで、彼らは解放される自由と心地よさをを知ってしまった。

人間でもそうだが、自由の素晴らしさを知ってしまうと、不自由な境遇にさらされた時苦しく感じる。

ワラーチで縛られた数日は彼らにとって苦痛だった。

だから彼らは僕に解放して欲しいと訴えた。

それがコントロールできない食欲として表現され、僕はなかなか彼らからのメッセージであることが分からなかった。

食欲がコントロールできない自分に嫌気がさし、落ち込んで、海で自分を見つめ直したいと思って過ごしたが、なかなか答えは見えず、落ち込んだ気持ちのまま宿に向かおうと立ち上がったとき、それが足の裏の2人からのメッセージであることに気がついた。

僕は同時に忘れていたことを思いだした。

この四国に、このお遍路に裸足で挑戦したいと思って来たことを。

僕は原点に戻ろうと思った。

遅くてもいい。

帰らなければならない日までに最後まで行けなくてもいい。

裸足お遍路であることを大切にしたい。

そんな思いを持って再出発したのだった。

 

新型イカーチの誕生

ロッジおざきにお世話になっていた間、書けなかった2日分のブログを書いていた。

そろそろ擦り切れそうになっているワラーチの紐が気になっていた。

途中で切れた時のために、替えの紐を1セット持って来ていたが、残りの旅の間を1セットで乗り切れるか不安に思っていた。

なので、amazonでワラーチ用の紐であるパラコードを注文し、受け取り先をロッジおざきにした。

しかし、30mは必要ない。

必要なのはわずかに3m。

27mは不要だが、送るのも捨てるのももったいない。

そのときひらめいた。

そうだ!このヒモでわらじを作ろう!

翌日パラコードは届き、作ったことのないわらじを作り始めた。

いくつかサイトや動画を見てみたが、この動画がいちばん参考になった。

さっそく作ってみる。

しかしこのやり方で進めているうちに、ヒモの材質ゆえに強度が確保できず、ぐにゃぐにゃ曲がるソールになってしまい、使い物にならないことが分かった。

せっかくここまで作ったのに…。

残念でならない。

パラコードワラーチなら、水分を吸収するので、ゴム板でできている通常のワラーチと違い、通電する。

履いたままグラウンディングすることも可能だ。

より体のことを考えたワラーチが誕生させることも可能だと思っていただけに残念だった。

がっかりしていた時、ふと横を見てみると宿でお借りしたワイヤーハンガーがあった。

これだ!

これで枠を作ればパラコードが軟弱であっても型崩れしないわらじが作れる!

そうして半日試行錯誤してパラコードワラーチ、新型イカーチが誕生した。

台風で食らった3日間の足止めは無駄じゃなかったどころか、新しいものを生み出した。

時には止まること、ペースを落とすことの大事さを裸足お遍路5日目の時のように再び実感したのだった。

結局、ワイヤーを結びつけていたセロテープがすぐにはがれてしまって、すぐに壊れてしまったけど、今後改良をつづけていけばパラコードワラーチは素晴らしい履物になるだろう。

 

アスファルトが熱い

裸足で歩き始めた。

宿を出発したのは9時。すでにアスファルトが熱くなっていた。

高知の陽射し、かなり強い。

足の裏と会話しながらゆっくりと一歩一歩歩く。

海沿いなので、風があって心地よい天気だけど、路面温度は瞬く間に足の裏を傷めつける。

フライパンの上を歩いているような感覚。

無理して進んでもすぐにやけど状態になってしまうと思ったので、まめに海水でクールダウンすることにした。

まめにクールダウンすればただでさえ遅い裸足お遍路のペースがさらに遅くなる。

しかし裸足で歩くことを継続するならやむを得ない判断だった。

 

足の裏の痛みが限界に

10kmほどは堤防を降りればすぐに海に出ることができる道だったのだが、途中からは少し中に入ってしまってクールダウンできなくなった。

アスファルトがどんどん足の裏を焼いていく。

しかたがないので、足をクールダウンすることはできない場所で休憩する。

かなり長め、30分ほどの休憩をとったが足の裏は全然回復しない。

さらにすすんだら、空海が修行した洞窟があった。

この地点でもう裸足は限界だった。

まともに歩けない。

本当は24番・最御崎寺までは裸足で行きたかった。

でもしかたがない。ワラーチを履いた。

(壊れたわらじを履いてみたが全然ダメだった)

ワラーチを履いて1kmほどで室戸岬に着いた。

久しぶりの海だ!

足の裏を冷やせる!

しっかり足の裏を冷やして再び歩き始めた。

するとあることに気がついた。

足の裏が復活している。

オーシャンパワーすごい!

復活しているなら残り2kmはなんとかなる。

もう一度裸足になることに決めた。

歩き始めてすぐに看板が見えた。

そこからは長い坂道の舗装路。

夕日が美しかった。

先を急ぐ。

真っ暗になってしまったら般若心経の書いてある冊子が読めない。

それは困る。あれが心の平安に繋がるのだから。

少し急ぎ気味で登った。

そして到着。

会いたかった。

そんな風に思った。

お寺のお参りで僕の気持ちはとても穏やかになる。

心が洗われるような思いがするのだ。

5時を過ぎると参拝者はいない。

暗い古い山寺の光景は僕を神聖な気持ちにしてくれた。

お参りを済ませ、門前で感謝の気持ちを込めて手を合わせる。

 

もう夜だ。

ワラーチを履こう。

そう思って自分の足の裏を見たとき、もう2人感謝しなきゃいけない人たちを思いだした。

右と左の足の裏たち。

僕は彼らに感謝の言葉を告げた。

最後にもうひと踏ん張りしたことで満足感は大きく膨らんだ気がした。

 

もう一度裸足に挑戦する気持ちになれてよかった。

この気持ちはずっと忘れたくない。

 

つぎの日記へ

「ジョンとヨーコ – 同行四人になった裸足お遍路14日目」

裸足お遍路の記事一覧を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です