ありがとう!七子峠! – 思う存分山はだしを楽しんだ裸足お遍路23日目

 

おはようございます、イカ太郎です。

 

トイレの中からお送りしています。

 

12時過ぎに豪雨と横殴りの雨に起こされました。

寝袋もびしょ濡れ。

場所は道の駅、あぐり窪川です。

 

かなりデカい道の駅です。

屋根のあるかなり奥まったところで寝てたんですよ。

でも風と雨が凄すぎる!

 

こんな広い道の駅なのに雨から逃れることのできる場所がどこにもない!

 

こんなに大きな屋根のある建物でも、

 

中央部分まで濡れている!

 

もうどうしようもないんです…

すいません、身障者用のトイレに籠ってます。

緊急事態だから許して。

外に車もほとんどないから、朝までは使う人がいないことを願います。

頼む!

 

それにしてもこのトイレは快適です。

雨風は完全に防げるのに、上が吹き抜けになってるんですよ。

 

だから閉塞感もないし、雨の音は聞こえるし、程よく風は入ってくるし、外にいるみたい。

ありがたし!

 

というわけで今日はこんな場所からお届けします。

イカ太郎の裸足お遍路物語23日目、はじまりはじまり〜♪

 

(結局トイレ籠りは1時間半が限界でした。飽きた…。仕方がないから出発して、歩き出したらめっちゃいい場所があった。)

 

 

寒さで目覚める

昨日の朝も道の駅で目覚めました。

道の駅・かわうその里すさき。

こんな場所。

 

2時半。

寒くて寝ていられませんでした。

ダウンジャケット & 寝袋なのに寒いって、寒すぎですよね。

 

そんなことがあったので今日は雨具も装着して寝ました。

寒さ対策バッチリ!

と思ったら、

今度は暑すぎる!

しかも雨に叩き起こされる!

野宿って睡眠環境を自然に任せることになるので、予想ができないんですね。

自宅だったらほぼ毎日快適に眠れるのに。

こんなにも違うものなのかとびっくりします。

 

もうかれこれ18泊野宿してきたけど、熟睡できたのはたったの1日ですもんね。

たいてい3・4時間しか眠れない。

第一弾は蚊にやられてたし、第2弾では寒さ・雨・風。

 

でもね、すげー楽しいですよ。

サバイバルな感じが好きなんです。

イージーな環境にいると僕は具合悪くなっちゃうんですよね。

つまんなくなってきちゃう。

不安定を求める自分がいる。

 

性格によるものだと思いますね。

毎日が安定しているほうがいいパフォーマンス出す人もいれば、僕みたいに不安定なほうがパフォーマンスが上がる人もいる。

みんなちがってみんないい!

いろんな人がいたほうが楽しい!

僕は僕のままでいい!

やったー!!!

明けましておめでとうございます!

 

早い時間にできたブログ更新

おとといはブログの作成に7時間もかかりましたが、昨日は3時間ほどで済みました。

道の駅からローソン駐車場に移動して、しばらくブログを書いてたら朝になったので出発。

 

眠かったので、早めの休憩を取りながらブログを書き上げました。

 

 

時間はなんと午前9時ですよ!

朝9時からお遍路だけに集中できるなんて、なんて贅沢なんだ!

お遍路に来て5日目にブログ書き始めてから初めてなんじゃないかしら。

嬉しすぎる!

 

久しぶりの山道

  今日は歩くことに集中できるぞー!進むぞー!

と喜び勇んで歩き始めたものの、かれこれ2日間ずっと国道沿いを歩いていて、いい加減ストレス溜まってきてました。

  アスファルトはもういやだ、裸足になりたい!

 

と思っていたら、ついに裸足になれる時が来たんです!

やったーー!!

この地図の上のルートを通ったんですけど、完全に山道なんですよ。

しかも長いやつ!

5kmのトレイルです。

 

裸足感覚がもっと欲しい!

このトレイルに入る直前まで、このルートが山道だとは知らなかった僕は裸足になれないストレスにさいなまされていました。

 

そんな時にふと思ったのが、

  もしかして、指のところに穴を開けたらもっと裸足っぽくなるんじゃないか?

ということでした。

 

実はおとといからアイデアは出ていたんですが、ワラーチが壊れることが頻発していたので、意識がそっちへ向かなかった。

 

しかし昨日の午前中にガマンの限界がきた。

  もう我慢できーん!

近くに休憩所があったのでお邪魔して、ワラーチ改造キットを取り出しコンコンやり始めました。

蚊がたくさんいて刺されまくってたけど、それどころじゃない。

  もっと裸足感覚が欲しいんだ!

 

コンコンコンコン!

コンコンコンコン!

コンコンコンコン!

 

  できたー!

 

指のところを見てみて。

穴が空いてるでしょ?

 

最初はそれぞれの指に小さな穴が一つだったんですが、履いてみると全然満たされない…。

それでどんどん穴は広がっていき、結局こんな大きさになったのでした。

  いい!

  さぁ試すぞー!

と思ったとたんにこんな場所に出ました。

 

せっかく穴空けたのに全然試せずw

 

裸足だー!

山道ということは、やっぱり裸足ですよね。

そう YamaHadashi!!

スパーン!(ワラーチを脱ぎ捨てる音)

 

久しぶりの裸足に水を得た魚のようになった僕、嬉しくて気持ちよくて笑顔になっていく。

 

こうなるとイカ太郎はアホモードに入りますよね、やっぱり。

 

そしてさらに進むと坂の上にいい物が見えてきました。

 

そしてその予感は的中!

 

ブログ最終チェック開始!

 

ブログ更新!

必要な荷物を広げてコーヒーいれて、いざ!

と思ったら、夜からずっと着けていた防寒ヘッドバンドが蒸れていることに気がつきます。

で、外したら、急にものすごく痒くなってきました。

  カユイ!

カユイので掻きむしったらフケまで出てきた。

どうやら蒸れてフケ菌が繁殖してしまったらしい。

  フケうっとおしい!

フケ菌が一旦繁殖したら、頭を洗わない限りフケの発生は除去できませんよね。

そう思ったので、

  風呂入りたい!

  近くの風呂屋はどこだ!

近くにない…。

今日行けそうな風呂屋はどこにもない…。

ピンチ!

 

山ハダシのせいでめちゃくちゃテンション上がっているので、珍しくこんな顔でツイートしてますね。

でも、結局テンション高くても無いもんは無い。

あきらめるしかない!

 

しおらしくなってブログの最終チェックに励んだのでした。

 

 

込み上げてくる喜び

いい感じのトレイルでした。

ゴロゴロ石が転がっていて、大ぶりの枝も小ぶりの枝も落ち葉も落ちてる。

 

地形を確認しながら足を踏み出していくと、どんどんマインドフルになっていきます。

今にフォーカスできる。

今にフォーカスできると自然とハッピーになっていく。

自然な流れで気持ちが上がっていきます。

 

すると、あることに気がつきました。

そういえば、お遍路に来てから、こんないい状態で山ハダシしたことがなかったな…

お遍路をはじめて最初の頃は、無理してアスファルトも裸足で歩いていたから、足の裏がいつもボロボロでした。

せっかく気持ちよくなれるトレイルで裸足になっても、心地よさと同時に痛みもあるという状態。

でも今は100%心地よさだけ。

嬉しかったです。

感動でジーンときました。

 

喜びを噛み締めながら登り続け、ついに七子峠の頂上に着きました!

 

身体がビクンビクンして喜んでました。

裸足は心だけでなく、身体にも喜びスイッチを入れてくれるんですね。

 

裸足は下りに弱すぎる

残りは下りです。

しかし裸足は登りにはめっぽう強いものの、下りにはめっぽう弱いんですよね。

衝撃のコントロールができないから慎重にならざるを得ない。

そうなるとゆっくり足を下ろさなければならないので、筋肉にも必要以上に負担がかかります。

結局、左の土踏まずに痛みが出てきたのでワラーチを履きました

でも十分に堪能できたので満足でした。

山ハダシ最高!

 

山ハダシの良いところ

峠を下りてきたときは嬉しかったですねー。

 

裸足で山を歩けば簡単にハッピーになれる。

きっと登山靴を履いていたらこんな短い距離ではハッピーになれない。

もっと高い山、もっと長い距離を求めちゃうと思う。

でもそんなに頑張って遠くまで行かなくても身近な山でハッピーになれちゃうのが山ハダシのいいところなのかもしれません。

 

ちなみに下りだけ履いたワラーチはこんなことになっていました。

 

下りの衝撃おそるべし!

 

名物の豚まんが食いたい!

鈴木さんがあれほど言うなら美味いはずだ

どうしても行きたい場所がありました。

それが今朝の宿泊地、道の駅・あぐり窪川。

豚まんが激ウマだと聞いていたんですよ。

この人に。

 

おとといのブログを見ている人はわかりますね。

お遍路マスター、ぐるぐる鈴木さんです。

見てないはこちらを見てね。

ご縁を大切にして生きていこう – ぐるぐるお遍路・鈴木さんと出会った裸足お遍路21日目

 

お遍路マスターである鈴木さんが「一つ買っても絶対にもっと食べたくなるから2つ買うのが基本」だと言っていたのですよ。

そのくらい美味いと。

何事にもこだわりのある鈴木さんが言うなら間違いなく美味いのだろう…

そう思ったのでなんとしても食べたかった。

でも以前、道の駅にたどり着いた時、すでに店がしまっていたこともあったし、食べたいものが売り切れだった時もあった。

それだけは避けたい!

 

七子峠から下りてきてヘトヘトでしたが、残りはあと10km。

現在時刻は2時半。

いける!

きっと遅くとも5時にはたどり着ける!

間に合うぞ!

 

人は寝ながら歩ける!

そう思って歩きはじめたのですが、睡眠不足と疲労で眠い眠いw

気がつくと歩きながら眠っている。

眠ると少し頭がすっきりするので歩けるようになる。

で、また眠くなる。

寝ながら歩く。

寝ていることにハッと気がつく。

そんなことを繰り返しながら進みました。

あぐり窪川の豚まんが食べたい!

その一心で。

 

しかし10kmというのは車だとすぐですが、歩きだと長いのです。

全く休まず歩いても2時間はかかります。

 

1時間経って4km進みました。

少し休憩。

でもすぐに出発。

なぜなら、

豚まんが食べたいから!

 

ゴールまであと6km。

 

歩きながら想像しました。

  中華街の豚まんのように肉がギッチリ詰まったデッカいやつなのかな?

 それとも肉を包んでいるパンの部分がなんとも言えない歯ごたえだったりするのかな?

それは食べるまで分からない。

知りたい!頼む!売り切れないでくれ!

 

のこり5kmが本当に長く感じました。

「1kmが5回続くだけだよな」って自分に言い聞かせてみたり、

細かく残りの距離をGoogleマップで見てモチベ上げようとしたり。

でも逆に全然進んでなくてがっかりしたり。

 

求める気持ちがあると大変ですね。

食べたいという気持ちがなければこんなに頑張ることもないし、もし売り切れていてもガッカリすることもないのに、求める気持ちがあると頑張らなければならないし、売れ切れていたらガッカリする。

余計な情報は入れないようにするほうが賢明なのかもしれませんね。

 

残り2kmで雨が本格的に降ってきました。

雨具を着用。

豚まんを目指す旅はどんどん過酷になり、ドラマチックになっていきます。

 

そして到着。

果たして店は開いているのか!?

豚まんは残っているのか!?

 

あぐり窪川の豚まんの味

早い時間に到着できました。

4時半。

お店も空いてました。

やったー!

店に入ってみると豚まんもありましたー!

やったー!!

で、基本通り2つ注文。

1個200円。

わくわく、どんな味なんだろう?

あ、でも期待のしすぎは禁物だ。

期待するとたいていガッカリしちゃうから、まるで知らずに買ったかのような新鮮さで食べなければ!

 

袋から出してみる。

 

普通だ。

コンビニの肉まんと変わらない。

触り心地もコンビニの肉まんそのもの。

不安がよぎる。

期待しすぎたか?

 

食ってみた。

パクっ!

 

パンの部分もコンビニの肉まんと変わらんぞ、、

パンチのある味付けでもない、、

ん?んん?

 

  オシャレや!

  この肉まんオシャレや!

 

肉を感じない。

ひき肉の存在を感じない。

で、口の中で肉がとろける。

肉汁は出てこない。

肉がとろけるようにほどけていくのです。

 

そして味付けがオシャレ。

個性があるわけでもないけど、お洒落な味。

ラーメン屋の例で申し訳ないけど、横浜にある鶏喰(トリック)っていう有名店のラーメンはフランス料理を思わせるようなラーメンだと言われているけど、そんな感じ。

 

  そうか!

  透明感だわ!

 

今わかりました!

あの豚まんは透明感のある味!

とにかくうまかった!

期待通り、ちゃんと美味しかったです。

頑張ってよかった!

 

こうしてお腹いっぱいになって満足した僕は、この道の駅でしばらくのんびりし、眠りに落ちていったのです。

あとでひどい目に遭うとは知らずに、、、😈

 

おまけ

肉まんのツイートのあと、福岡のオッチャンからメンションが入りました。

食い過ぎだろwww

 

福岡のオッチャンを知らない人はこっちを見てみてね。

お遍路の可能性 – 濃厚な出会いが続いた裸足お遍路18・19日目

 

おしまい!

 

次の日記:はじめての宿坊体験 – お寺の宿がどんなものなのか分かった裸足お遍路24日目

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