こんばんは、イカ太郎です。
今日はこんな場所に泊まっています。
高知県の最南端の岬、足摺峠から6kmの場所にある善根宿、金平庵です。
善根宿というのはお遍路さんが無料で泊まれるように開放している宿で、四国にいくつもあるようです。
主に野宿で回っているようなお遍路さんのために有用な宿泊地情報を提供している有名な萩森リストにも載っています。
いつもは道の駅で野宿してばかりいる僕ですが、今日は善根宿。
なぜかというと今日のルートには道の駅がなく、途中で地元の人に野宿地にいい場所はないかと聞いたところ、この場所を教えてもらったのです。
無料で泊まれる場所だから、ちょっとした小屋があって、寝る場所と洗面所とトイレがあるくらいなのかな、と思っていたんですが、すごいんですよ、ここ。
まずは到着時の前景をお見せしますね。
小屋です。
間違いなく。
でもね、中はこんななんですよ。
バーン!
めっちゃ寛げる。
さらにこんなものもある。
洗濯機。
さらにお風呂!
(写真撮り忘れました)
いたれりつくせり。
結局、洗濯させていただいて、シャワーを浴びさせていただいて、食事までいただいちゃいました。
善根宿でシャワー浴びさせてもらって、洗濯させてもらって、肉じゃがとご飯を頂きました。
こういう施しができる人は不幸になりようがないって思った。
何かあれば必ず誰かが助けてくれるだろう。
本気のお接待は自分を守ることにも繋がるね。
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
感謝に絶えないです。
食事は普段は出してないのだけれど、昨日から3日間不食の予定だったから、
宿のおじちゃん・金平さんに
「食べるものは買ってきたのか?」
と聞かれて、
「今日は食べないつもりなので大丈夫です」
と言ったら、
「食べないと歩けないだろ、ご飯あるから食べてけ」
と言われ、ありがたくいただいたわけです。
というわけで今日は一日一食。
夕食をいただきました。
しかしね、今日はすごかったですよ。
37km歩いたんですけど、最後まで元気モリモリでした。
昨日は34kmでヘロヘロで死にそうになってたのにね。
元気だったのは不食のおかげです。
昨日も1日食べなかったけど、それまでガンガン食べていたから、体が不食モードになってなかった。
でも今日は午前中から完全に不食モードになりました。
別名超人モード。
ガンガンいける。
全然疲れない。
「食べないと力が出ない」っていうのがいわゆる常識ですけど、不食に慣れてくると食べない方が元気なんです。
特に持久力がつく。
内臓を使わない分、疲労が溜まりづらいのかもしれません。
内臓での消化が一番エネルギーを使うって言いますしね。
さてさて、そんな感じで不食2日目だったイカ太郎の裸足お遍路26日はどんなだったのでしょうかね?
はじまりはじまり〜♪
睡眠時間2時間で十分
昨日は夜9時に道の駅で寝ました。
ブログを書き出したものの、まったく頭が回らず、中断して就寝。
かなりヘロヘロだったので、結構眠るのかな?と思っていたんですが、2時間後に目が覚めた。
でもいつもみたいに蚊に刺されたわけでもなく、寒くて目が覚めたわけでもない。
しっかり眠って2時間だったのです。
起きた時はスッキリしてた。
なので、まずは道の駅でブログの残りを書き始め、暖かい飲み物が飲みたくなったのでローソンへ移動し、朝の4時には書き終わってしまったのでした。
ただ今朝の4時。
ブログ書き終わった〜!
あとで最終チェックしてリリースします!
やったー!
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月7日
出発したが、、
ブログも終わったし、特にやることもなかったのでローソンを出発。
次のお寺、金剛福寺までは51km。
どんどん進まねば!
出発!
と勢いよく歩き始めたのですが、気になっていたタスクが頭をよぎりました。
あ、そういえばフィリピンに行くための準備をあさってまでにしなきゃいけないんだった!
実は今月末からフィリピンのセブ島に行く予定になっています。
これに参加するためです。
海外フリーランス養成講座 in セブ
コワーキングスペースまるもが定期開催している田舎フリーランス養成講座の海外版です。
しかもはじめての開催!
参加者が形を作っていくと言っても過言じゃない!
楽しみ!
海外フリーランス養成講座では平日は英語の勉強、週末はフリータイムで自分たちの可能性を広げていくという形を取るのですが、
そのための準備として英語能力テストを受けて、それを語学学校に申込書と一緒に送るという作業があるのです。
それの締め切りが明後日でした。
iPadしかもってない上にwifiもなく、simのパケットをお遍路で使いまくっている状態なので、果たしてちゃんとテストを受けることができるのか心配でした。
というわけで、前に進むのはやめて、先に気になることを済ましてしまうことにしたのでした。
wifiを求めて再びローソンへGO!
(ローソンのフリーwifi、昨日初めて使ったのですが、ふつうにスピードが出てブログ更新はスムーズにできました。1回1時間、1日5回まで無料で利用できます。超助かる!!)
取り掛かってみるとすごく大変だった。
問題集と記入用紙がpdfになっていて、それとはまた別で音声ファイルがある。
これをiPadとiPhoneでうまいことやりくりしなきゃいけない。
同じアプリでpdfを順番に開きながら音声を再生しながら、回答も別のファイルに記入する。
紙って素晴らしいものなんですね。
だって問題と記入用紙を同時に見ることができるもん!
フィリピンに行く前に英語のテストを受けなきゃいけなくなったんで、再びローソンへ。
wifiは制約があるし、ipadとiphoneしかないし、なかなかタイヘン。
四苦八苦してる。
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月7日
2時間くらいローソンのお遍路さん休憩所のベンチにはりついて、ようやく終わらせることができました。
よかったー!
これでお遍路に集中できるぞー!!
不食パワー全開!
歩き始めたらビックリしました。
体がめちゃくちゃ軽い!
ガンガン歩けます。
信じられない!
昨日の晩、死にそうに疲れていたのに!
2時間しか寝てないのに!
普段なら7キロくらいで疲れが溜まって休憩するのだけど、昨日はいきなり13kmも休まず進んでしまった。
不食ハイになってるから、時間の感覚もおかしくなってる。
不食の超人スイッチが入ったっぽい。
2時間睡眠で10kmぶっ続けで歩いたけど、まだまだ行ける!
たったの1日で不食モードに入れるとは予想以上の早さだ。
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月7日
四万十川の手前にあったローソンでようやくひと休みしました。
ピルクル美味い!
13km来た。
ピルクル飲みながらブログ更新しまーす! pic.twitter.com/F6cmucsXGR
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
四万十川はデカかった
休憩後すぐに四万十川に到着。
日本一美しい水質の川。
デカい!
想像してたよりもはるかにデカかったです。
写真で伝わるかな?
嬉しくなっちゃってすぐにアーシングしました。
川の水がうわさ通りのキレイさ!
こんな顔になっちゃいますよね、やっぱり。
アーシング中でヒマなお遍路さん。
ご満悦♪ pic.twitter.com/MxVFd3RL5N
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
足摺の半島のスケール感と美しさにベタ惚れする
その後さらにどんどん歩いて22kmほどの地点でひと寝入り。
さすがに疲れが出てきた。
さすがに頑張りすぎたかなぁと思うけど、少し寝たらまた異常回復してる気がする。
不食中だから。 pic.twitter.com/Vmxlyk6Pfh
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
30分仮眠。
多少眠かったけど、身体の疲れは取れました。
不食してると回復も早い!
30分寝た。
まだ少し眠いけど元気出た。
進んでみまーす! pic.twitter.com/2mJ2HZQWLw
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
そしてさらに歩くと足摺岬のある半島に入りました。
この辺。
突然あたりの自然のスケール感がデカくなります。
大空間!
嬉しくなって
なんとしてもツイッターでみんなにこのスケール感を伝えたい!
と思って撮影してみるもののうまくいかない。
足摺岬への道は大空間が広がっています。
気持ちいいですよ〜 pic.twitter.com/2xOPNGZrvP
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
でもこの写真なら多少伝わるかな?
この写真なら足摺までの道の大空間っぷりを伝えられるはず! pic.twitter.com/aPU55ChsvT
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
広大に自然が広がっていて、風が優しくて、どこへ行っても水の音が聞こえるんです。
町の人たちの会話もゆったりしていて、住んでいる人たちが心地よく生活しているのが伝わってきます。
嬉しくなった僕はさっそくアーシング。
ナイスアーシングポイント発見!
水がほんとキレイ。 pic.twitter.com/ZCKU2xrNUf
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
どんどん元気になっちゃいますね。
下ノ加江というこの街、本当にオススメです。
ぜひ行ってみてもらいたい!
足摺はどこへ行っても水の音が聞こえていて、しかも大空間だからゆったりとした時間が流れているように感じます。
この下ノ加江っていう集落、本当にいい。。 pic.twitter.com/94tHP0AgGc
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
ロッジカメリアのおっちゃんと出会う
下ノ加江の集落を抜けようとした時、前方におじさんが立っていました。
近づいて行ってみたら、
「ご苦労さん!これ食べぇ!」
とせんべいをくれました。
「明日までは不食だから」とは思ったものの、ありがたく頂戴します。
そしてしばらく立ち話。
すぐ目の前にあるロッジを運営していること。
歩きお遍路さん専用宿だけど、3部屋しかないからいつも満室であること。
そして僕のワラーチに興味を示したので、アーシングのお話もしました。
「原始的かと思ったら、めちゃ科学的やな!」
とびっくりしていました。
ふふふ、そうなんですよ。
オシャレでしょ?
「よかったらコーヒーでも飲んでいくか?」
と言われたので、中に入れてもらいました。
3000円で食事付きという破格の値段なのにめっちゃいい!
客室こんなに清潔で広いですよ。
信じらんねー!
ここ泊まりたい。
てかこのおっちゃんともっと話したい!
コーヒーをいただいて宿泊予約ノートを見せてもらいました。
ビッチリ埋まってる。
しかし、よく見てみると、、、
明日ひと部屋空いてんじゃん!
「ねぇ、おじちゃん、ここ空いてない??」
「ホンマや!明日ひと部屋空いてるで!」
「マジで??泊まる!」
というわけで明日泊まることになりました。
今までのお遍路ルートはどんどん先に進んでいく形なのですが、
次の足摺岬にある金剛福寺へは、行って戻ってくるルートになっているのです。
しかし、往復の距離は50kmを超える。。。
とても1日では戻ってこれない。
ということは今日中に行けるところまで進まなければならない。
「ねぇ、おっちゃん、次の寺までの間で野宿するのにいいポイントってある?」
そこで2つの候補を教えてもらったのですが、一つは10km先。
ギリギリ日没までに着けるけど近すぎる。
もう一つは20km先。
遠すぎる。到着は8時半くらいになりそう。
うーむ…。
しばらく考えて遠い方をチョイスしました。
これから20km。。
時刻は4時前。
行くしかねー!
「おっちゃん行って来るわー!!!」
慌てながらも元気に飛び出して行きました。
行くぞー!!
面白いおじちゃんがせんべいくれて、コーヒーでも飲んでけ!って言われて上がり込みました。
この宿の主人。
食事付きで3000円だって!
明日ひと部屋だけ空いてたんで泊まることにしました。 pic.twitter.com/xKWsZUktW8
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
楽しいおっちゃんアゲイン
目指すは善根宿。
一心不乱に歩きました。
身体も軽い。
ガンガン行ける!
しかし3kmほど進んだところで足が止まります。
なぜかというと、これのせいです。
ドーン!
スゲー!!!!!
うわっ!このビーチヤバくないですか?
行ったことないけどハワイかよ!って思った。
サーファーの数ハンパない!#大岐の浜 pic.twitter.com/3vV7dCbA1X
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
しばらく見とれていました。
これ、今まで日本で見たビーチで一番ですわ。
間違いない!
九十九里浜も好きだけど、この立体感とスケール感は素晴らしい!
感動していたら、となりにおじさんがやってきました。
「おぉ〜、今日もええなぁ〜!!」
海を見つめて目がキラキラしている。
スゲーいい顔!
自然と会話が始まります。
「どこから来たんや」
「横浜からです」
「ええところやなー!ここもええやろー!」
声が超デカイ!
「いやほんと最高です!本当は先に急がなきゃいけないんだけど思わず足が止まっちゃいました!」
「ほんまか!どこまで行くんや!?」
「津呂の善根宿までです」
「おれんちの近くやないか、乗ってけ!」
というわけでおじさんの住む集落まで乗せていただけることになりました。
ラッキー♪
大岐の浜に感動してたらこのおっちやんと意気投合。
家が善根宿に近いらしくて車に乗せてもらえることになった。
この人一緒にいると超楽しい! pic.twitter.com/iIegf01KLQ
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
ね、いい顔してるでしょ?
一緒にいるとめちゃくちゃ元気でますよ。
やっぱオーシャンパワーを受けて生活している人は違うんだなー。
善根宿・金平庵に到着
おじさんの住む町はキレイな漁師町でした。
あと30分くらいのところまで連れてきてもらった。
おっちゃんが住んでるのはこの港町、窪津。
キレイな漁港。 pic.twitter.com/QcPCL2Iq2s
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
窪津。
足摺に入ってからいい町ばっかり。
この町も一目でいい印象。
土佐清水市、オススメです。
おじさんと別れて3.5km、夕暮れの海を見ながら歩いて日没前に善根宿・金平庵に到着。
冒頭で書いたようにシャワーや洗濯や食事もいただいて、素晴らしい時間を過ごさせていただいたのでした。
善根宿のおじちゃんひとりで家で寝るのが寂しいらしく、一緒の屋根の下で寝ることになりましたw
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年10月8日
次の日記:本物のヒッピーとの遭遇 – 僕もこんな風に生きようと決めた裸足お遍路27日目
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