ワラーチ作りワークショップが楽しすぎたのでまた開催したい!

 

イカ太郎

こんにちは、はじめてワラーチ作りワークショップを主催したイカ太郎です

前に書いたこの記事の影響もあって、以前からちょくちょく「ワラーチを作りたいです」と言われることがあったのですが、ワークショップとしてちゃんと開催したことはありませんでした。

合わせて読みたい

コルクマットワラーチがすごすぎるので作り方教えます!

 

ところが先日、「作ってみたいと思ったけどどうしていいか分からない」と思った子から連絡があったのです。

声をかけてくれたのはりりぃ@lilysmile28という子。

彼女の行動力に引っ張られ、開催するに至ったのです。

 

参加者なんと7人!

まさかそんなに集まるとは思いませんでした。

 

やってみたら非常に楽しい時間となりました。

参加者のみんなも楽しんでもらえたようです。

記事を見ただけだけでは分からない細かい部分の調整方法も直接ワークショップではお伝えすることができます。

 

この記事では

  • ワラーチとはなんなのか?
  • 自作されるワラーチの日本での状況
  • ワラーチワークショップの様子
  • ワークショップの楽しさのワケ

についてお話しようと思います。

 

ワラーチ作りたいけどなかなか行動に移れないなら必見じゃ

デブッダ

ワラーチワークショップの前に話したこと

実際に手を動かす前にワラーチ周りのお話をしました。

みんな知らないことばかりだったみたいで目を丸くして聞いていました。

ワラーチとは?

ワラーチは英語ではhuarache(ハラーチ)と書きます。

メキシコの先住民が手作りで作ったサンダルが起源のようです。

 

ワラーチという名前が日本で出回るようになったのは、

世界300万部という大ヒットを飛ばしたこの本が裸足ランニングという世界を開いてからです。

 

この本の中で中米の走る民族「タラマウラ族」いう人たちが出てきます。

※タラマウラ族は別名ララムリとも呼ばれます。

 

彼らララムリの履く古タイヤと革紐で作るサンダルもhuaracheと呼ばれるのですが、

同じスタイルで作るサンダルを日本ではワラーチと呼ぶようになったのです。

Born to Runより前に裸足ランニングを研究していた日本人がいる

実は日本に「Born To Run」が生まれる前から裸足ランニングの研究をしていた人がいます。

それがこの人。

裸足王子こと吉野剛(よしのつよし)さんです。

一般社団法人日本ベアフット・ランニング協会理事長。通称「裸足王子」。
日本における裸足RUNの第一人者であり裸足走法の研究者。

サンディエゴ州立大学修士課程で裸足ランニングの研究を行い、現在アメリカで裸足RUNのブームの火付け役となった1人としても数えられる。

この分野の研究を始めたのは、サンディエゴの大学院で、人がよろめいた時のバランス修正速度を測定したことがきっかけ。

吉野剛さんのブログ

 

アメリカで裸足ランニングの可能性を知り、研究していた吉野さん。

実際お会いするととても気さくで元気な人。

「大学院で研究していたらBorn To Runが突然ヒットしたんですよ」と言ってました。

 

この人がベアフットランニング初心者講習会というワークショップを定期的に開催していて、

その影響もあって、日本ではアメリカ・オーストラリア同様に裸足ランニングが盛んなのです。

日本の裸足ランニング界のレジェンドが作ったマンサンダルというワラーチ

そんな日本の裸足ランニング界で有名なのはこの人です。

裸足ランニング界のレジェンドmanさん(まんさん)。

 

ハセツネという有名な70kmの山岳レースや、

富士登山競走という1合目から頂上まで駆け上がるレース

次々と裸足で完走し、ランナーたちの度肝を抜いている人。

 

彼が長年試行錯誤し続けているワラーチ、それがman3DALs(マンサンダル)なのです。

現在は第3世代を開発中のようですが、第2世代は完成していて作り方が公開されています。

 

このワラーチのヒモにはパラコードというパラシュート用のヒモを使われています。

パラコード 9芯 31m 4mm 耐荷重250kg クラフトや アウトドア、キャンプでテント、タープの固定用紐やガイロープで使えるロープ (青白赤)
AUWOO

 

ソールにはビブラム板と呼ばれる登山靴で有名なビブラム社の補修素材を使います。

 

古タイヤと革紐で作っているタラマウラ族のhuaracheは日本に渡り、ビブラム板とパラコードという形になったのです

 

man3DALsの洗練されたデザインはタラマウラ族が欲しがるそう。

もしタラマウラ族に会いに行くときはお土産に持っていくといいかもしれませんね。

man3DALs



イカ太郎ワラーチの特徴

僕の履くイカ太郎ワラーチもマンサンダルの影響を受けています。

イカ太郎ワラーチ

 

材料は羽のように軽いコルクマットパラコード。

man3DALsとの大きな違いは、お遍路700kmを歩き続ける過程で進化したこと。

 

イカ太郎ワラーチは

ヒモが3ユニットに分かれているため、ヒモが傷んでも1部分だけの交換で済むのです。

 

コルクマットはビブラム板よりもはるかに軽く薄いため、足裏に寄り添う感覚がさらに強くなり、肌触りも最高です。

ただしコルクマットは

  • 濡れたツルツルの路面で非常に滑る
  • 耐久性がビブラムソールほど強くない

というデメリットもあるので耐久性を求める場合にはビブラムソールを使いましょう。

 

イカ太郎ワラーチの作り方は下記の記事で公開しているので、ぜひ試してみてください。

→コルクマットワラーチがすごすぎるので作り方教えます!

ガチで裸足ランニングに使いたいならヒモの安定性の高いマンサンダルのほうがオススメじゃ

デブッダ

イカ太郎ワラーチとman3DALsの比較

項目イカ太郎ワラーチman3DALs
メリット・コルクマットなので非常に軽い
・ヒモが3ユニットに分かれているので、交換がカンタン
・交換時に消費するヒモの量が少ない
・走るとき、ヒモの安定感が高い
デメリット・ソールの耐久性が低い
・ツルツルした路面が濡れていると非常に滑り危険
・ビブラム板が重いのでパタパタ音が出る
・重さでソールが反るとつまづくことがある

ワラーチ作りワークショップの様子

ここからは実際のワークショップについてお話します。

ここからのテーマは

どうしてワラーチ作りワークショップが楽しかったのか?

です。

発見と気づきの喜び

今回僕は、みんなの足に合わせて穴の位置を決めました。

その際全員の足に触れたのですが、一人ひとりの足の形の違いに驚きました。

想像以上…

 

参加者のみんなもその違いにビックリ。

「これだけ一人ひとり足の形が違うんだから、既成品のクツが合わないのは仕方ないよね」

と納得しあいました。

 

「足の形は人によってぜんぜん違う」

これが意識できたことで

「自分だけの1足」を作ることの喜びが大きくなったように思いました。

没頭によって生まれる日常の忘却

穴の位置は僕が決めますが、3ユニットに別れたヒモのテンションは参加者が自分で調整します。

足の形がそれぞれ違うため、快適の基準が人によって変わるからです。

 

なので、ある程度の形ができたらあとはひたすらチューニング。

これが自分の身体感覚との対話につながります。

カラダとの対話は自然と人を瞑想状態にいざなうのです。

途中からみんな無口になり、1人で歩いたりヒモを調整したりを繰り返していました。

 

ワークショップが終了したとき、時計を見るとなんと3時間以上経過していました。

「こんなに時間経ってたの〜!」

とみんなビックリ。

 

没頭する時間が脳内をスッキリさせてくれたみたいです。

夢中になるって大切!

共同作業の楽しさ

参加者同士の共同作業も楽しい要素でした。

コルクマットをみんなでカット

 

パラコードを人数分カットして、端っこをライターで炙ったりします。

20代前半の参加者の子がライターを触ったことがなかったので、みんなで「え~!?」ってビックリしたりしました(笑)

 

共同作業に熱中しながら話していると不思議と和やかなムードになります。



ワラーチを自分で作ってみませんか?

タラマウラ族のワラーチをインスパイヤした市販のサンダルも販売されています。

 

昔から有名なのはこれ。

ルナサンダル

 

でもこれ、普通に1万円とか2万円とかするんですよ…

高すぎですよね。

 

でも自分で作るワラーチならはるかに安い値段で作ることができます。

コルクマット:100円ショップで買える

 

パラコード:30メートルで1000円。15足作れる。

 

ビブラム板:2000円くらい。

コルクマットワラーチなら200円ほど。

ビブラムワラーチでも2000円ほどです。

 

工具もそんなにいりません。

・穴あけポンチ

・トンカチ

・ハサミ

・ライター

たったこれだけ。

 

ぜひ一度自分で作ってみてください。

休みの日の良いリラクゼーションタイムになりますよ。

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