イカ太郎
最近こんな記事を書きました。
もし親が死んだら何をしたらいいんだろう?
何を準備しておけば冷静に対処できるんだろう?
ということをテーマにした記事なんですが、書き終えて思いました。
イカ太郎
それで思いついたのが父親へのインタビューでした。
家の近くの星乃珈琲店でガッツリ2時間インタビュー。
今回は
- 生前おじいちゃんから聞いていた葬式や相続の話
- おじいちゃんの死が近くなったときに感じたこと
- 亡くなってから葬式を終えるまでの日々
- 葬式をやってみて思ったこと
といった話を包み隠さずお話します。
印象に残った内容をまとめるとこんな感じです。
- おじいちゃんは自分で葬儀屋を決めていた
- 相続の内容も通帳の場所も父親に伝えていた
- おじいちゃんが植物人間になった時、人工呼吸器を止める勇気が出せなかった
- 隣組という集落の互助組織の強力さ
- 農協の生命保険の振込までの早さ
- 葬儀にかかる費用面の話
- 相続で悩んだ時には司法書士に頼むといい
素直に話してくれた父に感謝!
目次
インタビューの前に
おじいちゃんの死について聞くにあたって、2人のバックボーンを知らないと話を聞いても分からないと思うので、少しだけお話したいと思います。
父はこんな人
父は埼玉県で地主の長男として育ちました。
おじいちゃんは学校の先生でしたが、家にそれなりの財産があったので比較的生活に余裕のある子供時代だったようです。
ベビーブーマーにしては珍しく2人兄弟。2歳下の妹がいました。
家系を重んじる家だったので、
- 先祖を大切にすること
- 墓を守ること
の大切さを子供のころから教えられてきました。
その結果、僕が子供の頃は「家族より先祖のほうが大事だ!」と言ってはばからず、僕と母親をポカーンとさせたこともありました。
仕事は大学卒業後オーディオメーカーに就職し、海外に工場を作る仕事をしていました。
僕が5歳までは一緒にシンガポールで暮らしましたが、小学校に入ってからはずっと単身赴任で海外暮らし。
50代で早期退職し、現在73歳です。
イカ父
おじいちゃんはこんな人
おじいちゃんもまた農家の跡取り息子でした。
本当は獣医になりたかったのですが、戦争がはじまり、徴兵で長男を失うことを恐れた家族のすすめで学校の先生になるように言われ、そのとおり従ったそうです。
イカじぃ
戦後も学校の先生を続け、定年まで勤めあげました。
生き物をとても大事に育てる優しいおじいさんでした。
おじいさんのケアのおかげで飼っていた猫はなんと23年も生きました。
獣医にはなりませんでしたが、素晴らしい素質を持っていたのかもしれません。
埼玉の田舎でおばあちゃんと2人暮らしでしたが、おばあちゃんが先に亡くなり、その7年後に81歳で亡くなりました。
イカじぃ
おじいちゃんの死・葬式についてインタビュー
イカ太郎
イカ父
生前におじいちゃんから聞いていた相続の話
イカ太郎
「妹にこれだけの金額を渡して、残りはお前が相続しろ」と言われた。
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
相続の話から葬式の話へ
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
おじいちゃんが死ぬまでの日々
イカ太郎
意識がなくなりそうになってて死にそうなのに「病院には絶対行かない!」って怒るんだよ。
でも無理やり病院に連れて行った。結果は肺炎で3週間入院することになった。
イカ父
イカ太郎
「すぐに人工透析をしないと危険な状態になったから、他の病院に搬送する」という話だった。
イカ父
植物人間状態を終わらせてあげられなかった
でも弱った体に人工透析は負担が大きすぎてどんどん弱っていったんだ。
イカ父
イカ太郎
ある日病院に行ったら人工呼吸器が着けられてるんだ。信じられなかったよ。
イカ父
イカ太郎
人工呼吸器を外せば終わりにしてあげられたんだけど、「人工呼吸器を外してください」という勇気が出せなかった。
結局おじいちゃんは植物人間状態で2ヶ月ほど過ごし、最後は心臓が止まって亡くなった。
イカ父
イカ太郎
イカ父
葬儀までの日々
イカ太郎
イカ父
集落内の互助組織。葬式の時には葬儀委員会というものが組まれ、葬式に必要な作業を分担して受け持つ。
イカ父
- 関係者への連絡
- 役所への届け出
- 通夜と告別式の受付の手配
- 自宅で振る舞う手料理の準備
残りはすべて隣組のメンバーがやってくれたよ。
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
主にやってくれたのは葬儀会場の準備だね。
イカ父
イカ太郎
関係者リストを作るだけでも本当に大変だったから。
イカ父
お金まわりのこと
イカ太郎
農協の生命保険だったんだけど、500万円が翌日に受取人である俺の口座に振り込まれた。
イカ父
イカ太郎
イカ父
保険の契約書(約款)に書いてあるようです。通常1週間程度。
父のケースは非常に早かったということになります。
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
- 葬儀会社
- 料理屋
- 香典返し
- お坊さん
料理屋に払うお金も香典返しも人数が大きくなればなるほど大きくなる。
葬儀にかかる費用は葬儀の規模で大きく変わる。
イカ父
イカ太郎
ちなみにお坊さんの手配はどうしたの?
イカ父
イカ太郎
下の「お坊さん便」は定額45,000円ですべてコミコミでやってくれるようです。
お通夜から告別式
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
親族みんなで朝まで線香を絶やさないようにするんだ。みんなで協力してやり遂げられたのがとてもよかった。
イカ父
葬儀が終わってからの日々
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
親が死んだあとって役所の手続きがけっこうあるんだけど、「相続で悩んでる」って役場の人に言ったら司法書士を紹介してくれたんだ。
イカ父
イカ太郎
- 資産の名義変更
- 相続の手続き
をすべてやってくれた。
お金はかかったけどお願いしてよかった。自分じゃできなかったね。
イカ父
イカ太郎
うちの父は15万ほど払ったようなので、相場の範囲内だったようですね。
喪主としてはじめて葬儀をやった感想
イカ太郎
イカ父
- 自分がやって大変だったから、死んだ時の連絡者リストは生前に作っておく
- 友達が小さなお葬式をしているのを見て「このくらいの規模でいいかな」と思った
- 生きているうちに妻と一緒に葬儀社を回ってみようと思っている
- 銀行通帳が多すぎるから、使ってないものを整理しようと思っている
イカ太郎
イカ父
イカ太郎
イカ父
自分の親の葬式について聞きたいなら、先に祖父母の葬式の話をきくといい
今回、父親へのインタビューをやって本当によかったと思いました。
おじいちゃんがどんな風に亡くなったのかを聞けたのもよかったし、素直な父親の気持ちを聞けたのもよかったです。
言いづらいこと、聞きづらいことをやったから、近すぎて素直になれない父と息子の関係性が柔軟になった気がします。
デブッダ
多少聞きづらいことも聞けるようになったので、この次は実際に父親の葬儀の希望などを聞こうと思っています。
イカ太郎
いきなり自分の葬儀について聞かれたら気分害しちゃうけど、きっと今なら気分を害することなく話してくれる気がします。
もし自分の親に葬式の意向を聞きたいのなら、間にクッションを入れるといいと思いますよ。