年老いた親を持つすべての人に勧めたい「命の終わり」をテーマに看護師が描いたコミックエッセイ

イカさん

こんにちは、イカさんです

図書館のなかった我が町についに図書館がオープンしたので行ってきました。

すごくきれいな図書館だね!

ポチャナンダ

イカさん

新しい本がたくさんあって、レイアウトも本屋さんみたいでしたよ

本当に本屋さんみたいなので、本を探すのがとても楽しかったです。

まずはどこにどんな本があるのか知ろうと思って片っ端から見て回ったんですが、こんな本を見つけたんですよね。

どんな本なの?

ポチャナンダ

循環器科のナースとして勤務するミンさんが描いたコミックエッセイです。

どんな本なの?

ポチャナンダ

「命の終わり」をテーマにした作品です。

病院は病気を治す場所でもありますが、同時に人が人生の最後を迎える場でもあります。

そんな病院で人の死を見届けていくことをナースの視線で率直に描いてくれているのです。

ナースの視点だとどうすごいわけ?

ポチャナンダ

死を目前にした患者の本音、患者の親族との人間模様など、病院の外部にいる僕らが目にすることはない光景をナースたちは見ています。

この本ではそんないくつかのケースの中からミンさんの印象に残っているケースをリアルに描いてくれています。

どんなケースが描かれているの?

ポチャナンダ

この本のクライマックスは真ん中くらいに出てくる2つの家族の物語だと思います。

90歳のおばあちゃんが手術を受けたものの、その後のリハビリを拒否しているケース。

もう十分に生きたし、これ以上大変な思いをして命を長らえるくらいなら静かに死にたいと思っていた。

でも息子と娘はそれを受け入れられなくて、親族みんなを利用しておばあちゃんを丸め込んでしまった。

その結果おばあちゃんは手術後のリハビリの苦しさを乗り越える意欲もないため苦しむことに。

おばあちゃんの本音をちゃんと聞かずに家族がゴリ押ししてしまった悲劇なわけです。

結果としておばあちゃんの本音を看護師から息子に伝えることになります。

その結果はこのようなものに。

結局この家族はおばあちゃんの気持ちを尊重して別の施設で余生を過ごしてもらう決断をして終わります。

人生を終わりにしたいお年寄りと死んでほしくない家族の気持ちを折り合わせることが大事なんだね

ポチャナンダ

これを読みながら思っていたのは僕の家の近所に住む仲のいいおばあちゃんのことでした。

先日末期癌であることがわかったんですね。

でも彼女は抗がん剤治療も放射線治療も希望せず、流れに任せて死ぬことを希望したんです。

その気持ちを彼女は息子さんと娘さんに伝え、息子さんと娘さんはその希望を尊重することになりました。

だからもう残された時間はあと半年くらい。

それをわかっているみんなはおばあちゃんとの残された時間を大切に過ごしています。

へぇー、そんなことがあったんだ

ポチャナンダ

末期癌とわかるまではおばあちゃんは1人暮らしでした。

でも余命が短いことがわかってからは息子さんと娘さんが交互に泊まり込むようになりました。

息子さんは会社の社長なのですが、「半年間休む!」と社員に宣言しておばあちゃんとの最後の時間を過ごすべく住み込んでいます。

それからのおばあちゃんは末期癌とは思えないほど血色もよく幸せそう。

「人生の終わりはこうありたいな」と思わずにはいられません。

自分の仕事をすべて放り出して母親との残り時間を過ごすなんてすごいね…

ポチャナンダ

そうじゃな。なかなかできるものではないから感心するのぉ。ではもうひとつのケースはどんなお話なんじゃ?

デブッダ

もうひとつのケースは40代のお父さんが若くして末期癌になるケースです。

うわ〜、かわいそうだね…

ポチャナンダ

そうなんです。

お父さんは最後の日々を自宅で家族に見守られながら死にたいと望むのですが、それがうまくいきません。

  • おばあちゃんは息子の希望を叶えてあげたいと思っている
  • でも看病できるような体の状態ではない
  • 奥さんが働かないと生活していけない
  • じゃあ誰がお父さんの面倒を見るの?

という状態で娘は鬼畜発言するわけです。

でも娘には娘の気持ちがあるわけです。

これめっちゃあると思いません?

  • 家族のためにと思って働き続けてきた父
  • たまに家にいても疲れて家族の時間をないがしろにしてしまう
  • 激務がたたって気がついたら末期癌
  • 家族の気持ちは父親から離れている
  • 家族のために頑張ってきたのになんでだ!という気持ちに苦しむ

このケースでは娘が気持ちを爆発させていますが、すでに奥さんの心が離れていたらもっと悲惨な描かれ方をしていたと思うんですよね。

家族のために働いていても家族が幸せじゃなかったらなんの意味もないなと思わされました。

本当に大切なことはなんなのか考えさせられるのぉ

デブッダ

このほかにも命にまつわる話がいくつもあり、あっという間に読み終わってしまいました。

今まで親の介護をテーマに描かれたコミックエッセイは読んだことありましたが、こっちの方が圧倒的にパンチがありましたね。

以前にも書きましたが、人の死は残された人たちに多くの知恵を与えてくれます。

死を直視することで自分の人生の方向性がどんどんあるべきところに向かっていくと僕は思います。

どうしても死を直視しづらいのは死を怖いものだと思っているから。

でもここ50年ほどで科学的な調査が進んだ結果、人の死は肉体の終わりでしかないことがわかってきています。

宗教的な迷信だと思われてきた死後の世界や輪廻転生がどうやら本当のことであるようなのです。

精神医学の権威が勇気を出して出版したこの本を読むと、死が恐ろしいものではないことがわかって楽になるぞよ

デブッダ

この本を読んでから僕は死をもっと知りたいと思い、多くの本を読んできましたが、その中でも今日読んだコミックエッセイはとても良いものだと思いました。

  • 圧倒的な具体性
  • 漫画ゆえの読みやすさ
  • 多くの人に起こり得る一般性

もし今自分の両親が健在で最後をどう看取ろうか考えているならぜひ読んでほしいです。

体を壊すくらい働いている人にも読んでもらいたいね!

ポチャナンダ

じゃ今日はここまで。

イカさん

ではまた明日!

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