新たな使命 – 大興奮で始まった裸足お遍路15日目

裸足お遍路の記事一覧を見る

裸足お遍路の日記を最初から読む

 

おはようございます、イカ太郎です。

昨日の晩は眠くてこのブログの冒頭を書くことはできませんでした。

日没後、ここ安芸市にようやく到達し、お風呂に入りました。

 

2日ぶりのお風呂は本当に気持ちよかった!

疲れがどっと出て、この畳の上で寝そべり、しばらく放心してた。

お風呂屋さんのおじさんが本当に親切で、オススメの野宿ポイントを教えてくれたり、閉店後も少し休んでいっていいよって言ってくれました。

なんていい人なんだろう。

価格もなんと銭湯価格!370円。

この価格でこの親切さ、この施設の立派さ、清潔さ!

来店している地元の人間での会話が多く、笑顔が絶えないのがよく分かります。

安芸市の海沿いにある銭湯、ヘルストン温泉、おススメです。

 

お風呂に入ったあと、おじさんオススメの球場に向かう間も放心状態。

 

球場のすぐ近くにあるローソンの前でブログを書きはじめたのですが、なんとか前日分のブログは書き終えたものの、それ以上は続きませんでした。

 

ブログを書いていたら、30代と思われる若いお兄さんに声をかけられました。

「お遍路ですか?」

穏やかで優しい声。

「はい」

驚いて顔を上げる僕。

「これよかったらどうぞ。食べてください。お接待です」

「え!?いいんですか!?ありがとうございます。ありがたくいただきます」

この旅では何度も人の優しさに触れる。

感謝を伝えること、感謝を感じることが本当に多くて、ありがたいということを実感し、伝えることが体に染み付いてきた。今までとは違うレベルで。

野宿という過酷な旅のスタイルだからこそ、得られるものは大きい。

僕はこのスタイルを選んで本当によかったと思う。

「よい旅を」

お兄さんはそう言って去っていった。

 

結局前日分のブログは書けたものの、日課である当日分のブログの冒頭は書けず、野宿場に移動することにした。

 

 

お風呂屋のおじさんが教えてくれた市営球場脇の東屋は驚くほど大きかった。

中にある椅子もとても大きく、雨風から完全に守ってくれる。

駅のすぐ横なので、ほどよく明るい。

そこで僕は眠りに着いた。

 

翌朝起きた時間はなんと5時半だった。

外はすでに明るい。

睡眠時間7時間。

このお遍路で野宿してきて、こんなに眠ったのは初めてだった。

いつもは1時くらいには蚊に刺されまくったり、寒かったりして起きるのに。

ブワッ!

また感謝の気持ちが溢れ出た。

この場所を写真に収めておきたい。

シェアした情報がこれから何度もこの町を達であろう野宿お遍路さんに伝わったらいいなと思った。

土佐くろしお鉄道、球場前駅の前にある大きなトイレ付きの東屋は旅の疲れを癒すのに最適でした!

ヘルストン温泉のおじさん、ありがとう!

 

今日は冒頭がずいぶん長くなりました。

それでは本編に入りましょう。

イカ太郎の裸足お遍路物語15日目、はじまりはじまり〜♪

 

 

グラウンディングの可能性を実感した夜明け前

グラウンディングの可能性に大興奮した朝だった。

きっかけは指先と手首の痒みで目覚めたこと。

いつものように蚊に刺されたのかと思ったのだが、刺された跡もなく、痒みの感覚も蚊とは違った。

普通ではないと思った僕は「手首 かゆみ」でググってみたのだが、どうやらストレスが原因の痒みのようだった。

思い当たるストレス源が見つからなかったので、旅の疲れが出たのだろうと思った。

オシッコをしたくなったので、寝袋から出て裸足で近くの草むらにオシッコをしに行った。

放尿。

戻ってくると驚くべきことに手首の刺すような痒みは完全になくなっていた。

なんなのだ!これは!?

そう思ってオシッコに行くまでのプロセスを振り返った。

土の上に立ってオシッコことしか思い当たることがなかった。

グラウンディングか!

グラウンディングは体内の炎症を抑える効果が科学的に立証されている。

これだ。これに間違いない。。

グラウンディングが原因不明の痒みを抑えることを確信した僕は、裸足の素晴らしさを伝える者としてグラウンディングをできる限り多くの人に伝えていくことを心に誓った。

(この一連のプロセスは昨日の日記で詳しく書いているので是非見てみてください)

 

(グラウンディング・アーシングをまだご存じない方は是非こちらのビデオと記事をご覧あれ)

「地面に触れて寝る「アーシング」の驚異的なメリットとは」

原因不明の手首の痒みに悩む人たちを痒みから解放してあげられるかもしれない。

グラウンディングを伝えていけば。

僕でも社会の役に立てるかもしれない!

生きているといろんな喜びがあると思うが、人の役に立ったというのは僕にとっては無上の喜びだ。

美味しいものを食べたり、なにかを買ったり、美しい景色を見たり、そういったことも確かに嬉しいのだが、自分が人に何かをして、その人が喜んでくれた時の喜びはケタ違いに大きい。

なぜなのだろう?

この喜びは人によって大きさが違うと思う。

だから僕の生い立ちに深い関係があるように思う。

社会の役に立つ人間であれ

そういうメッセージが僕の中になんらかの理由で刻まれているのだと思う。

でもそのメッセージを僕に刻んだ出来事がなんだったのかは全く思い出せない。

 

ノリノリの朝

生きている間にやるべきことがある

この状態に入ると僕はおかしなくらい生き生きとする。

影響力は小さいけれど、お遍路を通じてグラウンディングを伝えていくんだ!

生き生きとしだすと好奇心のレベルも上がる。

 

普段だったら気がつかないようなことに気がつきだした。

 

生き生きしているからすれ違う人たちにもエネルギーが伝わるのか、挨拶をする人たちの反応がいつもよりもはるかにいい。

やっぱり人は笑顔を見るのが好きなんだ。きっと。

次々に挨拶をしているとおばちゃんに呼び止められた。

「お遍路さん!」

立ち止まって振り返ると笑顔のおばちゃんがいた。

「みかんがあるんよ。今持ってくるからちょっと待っちょって!」

 

「今の時期のみかんだからまだちょっと酸っぱいけど、ペットボトルのジュースよりもいい水分やけぇ」

心遣いが嬉しかった。

こういう親切がお遍路の魅力だ。

「おばちゃん、僕、お遍路の魅力を伝えたいと思ってるんです。写真撮らせてもらえませんか?」

そう言ったらおばちゃんは一瞬ひるんだが、一瞬間を置いた後承諾してくれた。

そしてありのままのステキな笑顔を見せてくれた。

 

こんなステキなおばちゃんが四国にはたくさんいる。

みなさんがもしも日常に違和感を感じて、生活を変えたいと思ったならぜひ四国でお遍路をやってみて欲しい。

旅は過酷であればあるほど多くの気づきを与えてくれる。喜びも。

そして何と言っても高知にはたくさんグラウンディングに最適な海岸が無数にある!

 

オーシャンパワーの意味を知る

そういえば今朝すごいことを知った。

数日前から思ってた。

海水に足を付けてグラウンディングすると体の回復が早い気がする。

2日前のツイート。

 

どうやら僕の感じたことは本当だった。

http://beach-press.go-naminori.com/erinishikami/?p=8646

この記事の最後に海水の誘電率の話が出てくる。

海外では、アーシングシューズとかめっちゃ発売されてんのね。
伝導性の高い革底の靴ね。日本でも作ったら売れ出すだろうね。
あと、地球のいい電気は、地面から離れれば離れるほどなくなる。
家の1階と2階を計測したブログがあったけど、
1階と2階の数値のちがいが衝撃的だったよ。
わたし、いままでなぜか1階にしか住んだことなくて、
憧れの2階って感じだったけど、やっぱ住むなら1階だな。

あと、サーファーなら気になると思うんだけど。これ。

て、海水がいちばん高いんだって。
だから海に定期的に入ってるサーファーは健康で若々しいんだと思うんだよ。
放電しながら、海から地球のいい電気をもらいまくってるハズ。
ここでもサーフィンのすばらしさが証明されましたわね。

 

海水は普通の地面の6倍以上!

普通は地面で30分くらいアーシングするといいというが、海水だったらものの数分で体内の電気を地球に流せるということだ。

これからは海水に足をつけられる場所があったら裸足にならざるを得ない。

体の不調の原因を一気に地球に流せるのだから。

せっかくビーチまで行ったのに、海水に足元さえつけずに帰ってきたことはないだろうか?

これからは裸足になって足を海水につけよう。

地球から豊かなギフトがもらえる。

 

27番札所・神峯寺

偶然の産物

「もしかしてワラーチを履いているとストレスなのは、足首周りのヒモのせいじゃないか!?」と思って前日の夕方、ワラーチを改造した。

その時生まれた新しいワラーチでようやく普通に歩けるようになってきた。

 

新しいワラーチは足首にヒモがないので、地面と摩擦するとすぐにヒモがズレて脱げそうになる。

今までの歩き方は想像以上にソールを摩擦していたようだ。

地面を摩擦しない歩き方はこうだ

足をしっかり上げて真下にそっと着地し、大きな歩幅では歩かずにスッと上に足を抜く。

真上から真下、そして真上へ。

最初は違和感があったが、慣れると姿勢がよくなるのか、ズンズン歩けるようになった。

地面と摩擦しないから、きっと裸足になった時も足の裏に優しい歩き方に違いない。

偶然の産物。

左足ヨーコのワガママな性格のおかげ。

人生何が起こるかわからない。

偶然から素晴らしいものが生まれるのだ。

納豆しかり、コカコーラしかり。

このシンプルすぎるワラーチもそうなるかもしれない。

 

新型ワラーチで山道に挑戦

神峯寺は山の上にあった。標高450m。

海沿いの道から中に入っていき、山道の入り口に到達した。

 

勘違いだった。

 

足首ヒモのないワラーチは山道に通用するのか!?

それともズルズルにヒモがズレて、唯一の履物であるワラーチを失うことになるのか!?

結果、登りは大丈夫だった。

慎重に足を上げ真下に下ろせば全く問題ない。

 

実は山道を登っているとき、悔しいことがあった。

いつもより多くのお遍路さんとすれ違うのだが、なぜかみんな手ぶら。

歩きお遍路で手ぶらの人は相当に珍しい。というか見たことがない。

4人目の女の人が僕を見て目をこすった。

「あれ?私目が悪くなったのかな?靴履いてないよ?」

「そうなんです、僕これで登ってるんです」

「荷物預けなかったの?」

「??」

「看板出てたでしょ?荷物預かりますって」

「!!!」

 

急に荷物が重く感じた。

でもまぁ仕方ない。

頭を切り替えて登り続けた。

 

そして到着。

 

いつものことだが、山の上にある寺はとても神聖な感じがあって静かだ。

このお寺もそうだった。

車の音、街のノイズから離れたいときは山を登るといい。

寺があるともっといい。

 

心配だった下り道

裸足は登りの山道には強い。

靴の重さがないから、楽に登れる。

しかし裸足は下りにはめっぽう弱い。

ソフトに着地するのが難しいのだ。

勢いよく降りれば簡単に足の裏がパックリと割れてしまうだろう。

ワラーチを履いていても同じ。

ソールに厚みがないから、思い切り着地すれば足の裏は切れないものの、かなりの痛みを伴う。

そんな下り坂に超不安定な新しいワラーチで挑戦。

けっこう不安だった。

ヒモがズレたら大怪我する可能性さえある。

そんな思いを抱えながら帰り道を下り始めた。

そして結果は、、、

 

意外にも安定していた。

平地を歩く時よりも安定している。

足の甲に通した横ひもがしっかり張る。

張ったひもが足を安定させ、ズレることはなかった。

ホッとした。

 

思っていた以上に緊張していたのか、下りてきたらドッと疲れが出た。

 

 

 

海水に足をつけ、浜辺で座った。

疲労困憊で珍しくゴロンと横になってしまった。

気がついたら寝ていた。

 

ホームセンターとワークウェイとお風呂に行きたい!

1時間ほどで目が覚めた。

次なるお寺28番・大日寺までは約40kmの道のり。

1日では到達できない。

途中にある大きめの町、安芸市街がこの日の目的地だった。

 

行きたい場所が3つあった。

■ ワークウェイ:作業用品専門店

→ 雨具としてほとんど機能しなくなっていた20年選手のゴアテックスジャケットの買い替え

■ ホームセンター

→ 野宿用グラウンディングキットで使えそうなもの探し、可能なら作成

お風呂屋

→ 2日風呂に入ってない体を清める

 

しかしその前にやるべきことがある。

 

ブログを書かなきゃ!

途中でいい場所を見つけた。

海の中に築かれた石垣とその上にあるテーブルと椅子。

すばらしい!

行ってみると金色のモニュメントにこう書いてあった。

「恋人の聖地」松任谷由実

たしかにムーディだ。だとしたら小汚いお遍路さんである俺は明らかに場違い。

かまうもんかい!

とっととブログ書いて安芸市街に行くんだ!

 

必死に書いた。

ようやく書き上げるとあたりは暗くなっていた。

 

ホームセンターの閉店が7時。ほかの2カ所は両方とも8時閉店。

きっと到着時間は7時頃。

ワークウェイかお風呂のどちらかを選ばなければいけなくなった。

どっちが優先度高いんだろう?

答えが出なかったので、そのまま歩き出した。

歩きながら考えればいい。

 

日没

9kmの道のりをせっせと歩いた。

太陽がどんどん沈んで行く。

途中でこんな光景を目にした。

チャレンジャーなのかアホなのか。

その絶妙な感じが男心をくすぐった。

 

そして7時前、ようやく市街地に到着した。

疲れ果てていた。

…、風呂だな。

行先はあっさり決まった。

 

そして冒頭に書いたとおり、親切なお風呂屋のおじさんに会い、お風呂で放心状態になり、コンビニでお兄さんにカロリーメイトをもらい、最高の野宿ポイントで眠りについたのだった。

 

次の日記を読む「アホの呪文 – なんだかいろいろあった裸足お遍路16日目」

裸足お遍路の記事一覧を見る

2 Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です