イカ太郎
フィリピンから帰国して2週間が経ちました。
帰国直前から風邪をひいてタバコが吸えない状態になったので、せっかくだからやめちゃうか!と思って禁煙はじめたら、あまりにもあっさりと2週間がたってしまったので、振り返ってみようと思います。
とにかく驚いちゃうのは、このタバコを吸ってない2週間のあいだ、全然禁断症状がないこと。
neko
って普通なるじゃないですか。
あれがないんですよ。
だから禁煙の日々がぜんぜん苦しくない。
人がタバコ吸ってるの見ても全然うらやましくない。
今まで4・5回禁煙してきたけど、こんなことは初めて。
一応ニコチンの禁断症状が肉体的に残るのは3週間と言われてるから、あと1週間経たないと完全成功とは言えないけど、これならあと1週間なんて楽勝すぎる。だって我慢してないんだもの。
というわけで、今回の禁煙を振り返りたいと思います。
これから禁煙しようと思ってる人!
きっと期待しすぎてる部分あるよね。
だからその期待を粉砕するために結論を先に伝えておきます。
きっと禁断症状が全然ないのは、
・もうタバコへの未練があんまりない
・また吸いたくなったら吸えばいいと思ってる
・冬はあんまりタバコうまくない
・風邪をうまくつかった
・アメスピを吸ってた
こんな理由です。
だからあんまり期待しないように!
これはあるおっさんの禁煙体験記です。
それでははじまりはじまり〜♪
タバコやめちゃおうと思ったわけ
今年の春から喫煙再開して、半年間けっこう楽しく吸ってたんですよ。
味を楽しむだけでなく、タバコを吸う時間を瞑想の時間として楽しんでたしね。
このブログを書き始めた半年前にはこんな記事も書いてました。
(この時の記事は削除しました)
読み返すと面白いね。聖者きどりな発言がウケる。
まだお遍路に行く前だったし、裸足不食旅にさえ挑戦する前だから、自分の弱さ・ダメさに直面しまくってない。
聖者になんてなれませんよ。人間だからね。
でも人間らしい人間にはなれる。優しいおじさんにもなれる。
僕は僕にしかなれない。僕は僕でいい。
タバコはうまかった
タバコほんとうにうまかったんですよ。
最初に吸ってたのはこれ。
アメリカンスピリット ペリック 9mm
タバコの葉を1年間熟成させたタイプ。添加物は一切入ってない。タバコの葉のみ。
味はそんなに気に入ってなかったけど、生産者のこだわりに惚れて吸ってました。
あるとき他のタイプはどんな味なんだろう?と思ってこれを買ってみた。
アメリカンスピリット ライト 8mm
これがめちゃくちゃウマくてハマりました。
ピーナッツのような濃厚なコク。
食事を摂るよりこっちのほうが健康的だと思ったくらいです。
味覚を徹底的に楽しめるのに、食事と違って内臓への負担ゼロですからね、タバコは。
農薬を使わないオーガニックタイプも試してみました。
アメリカンスピリット ターコイズ 12mm
これも濃厚でしたが、タールがキツかった。重すぎる。
もっときつくないオーガニックタイプもあったので試してみました。
アメリカンスピリット ゴールド 6mm
今度は軽すぎた。コクが足りない。
そんな銘柄えらびの末に、結局こいつで落ち着きました。
ライト 8mm
最高なタバコでした。
タバコにはメリットもあったがデメリットもあった
タバコを使って1日に数回、自分の状態を確認できる
それがタバコのメリットでした。
正確にはアメリカンスピリットのメリット。
燃焼剤の入ってないアメリカンスピリットだから、長い時間タバコがなくなりません。
10分近く火が持続するから瞑想のタイマーがわりになるし、
タバコの動きは呼吸とつながるから呼吸を意識するキッカケになり、
味と香りは味覚と嗅覚を刺激します。
瞑想の小道具としてピッタリでした。
でも問題点も同時に感じていました。
運動する気が失せる
これにつきます。
歯車が狂い始めたキッカケ
9月から10月にかけて四国お遍路に行ってました。
1400kmの歩き旅。
裸足で歩き、野宿でやり遂げようと思ってました。
しかし野宿では蚊に襲われ眠れず。
夏のアスファルトの路面は裸足には過酷すぎ。
結局宿に泊まっちゃったり、サンダルを履いちゃったり。
全然有言実行できない自分を責めたりして苦しんでいました。
同時に宣言していたのは1日1食で歩き続けるということ。
宿に泊まってもサンダル履いても1日1食は守っていたのですが、
最後の砦だったこの牙城も、我慢できずに買ったたった一つのあんぱんによって吹き飛ばされたのです。
このときアンパンから、僕の自制心という歯車は壊れっぱなしでした。
関連:喜びが与える生きる力 – どんどん元気になった裸足お遍路9日目
ポッコリしてきたお腹
食欲はどうにもコントロールできないし、タバコを吸う本数もどんどん増えていきました。
でもまぁいいと最初は思っていました。
そのくらいストレスを溜めてしまったということだから仕方がない。
それからは奔放に食べ、吸い、ようやく飢えていた自分の心も満たされてきました。
ストイックな本来の自分が戻ってきたのです。
半年間、歩く以外の運動はまるでしないでいたので、お腹もポッコリしてきました。
「一度は太ってみたいと思っていたからちょうどいいや」
そのくらいのノンキな気分でいたのですが、実際にお腹ポッコリしてくると、なんだかイケてない自分のお腹に嫌気がさしてきます。
シャワーを浴びたあとに見える自分のお腹を見ながら、
イカ太郎
と思うようになりました。
アメスピが日本産になってまずくなったことが決定打だった
- タバコを吸うと体を動かすのが億劫になって運動不足に
- 旅のストレスで食べまくり
- お腹が出てきた
それでもしばらく吸っていたのですが、決定打になったのはアメスピがアメリカ産から日本産に変わり、クソ不味くなったことでした。
ピーナッツのような芳醇なコクはもうなく、JTの作ったの日本産の普通のタバコの味になってしまったのです。
しばらくは「気のせいだろ」と思ってました。
「アメスピはアメスピだ。日本産になったからってそんなに味が変わるわけがない」
しかし時間が経つにつれ、もう自分の舌を信じないわけにいかなくなりました。
どう考えても美味しくないのです。
不味すぎて前向きになれないのです。
禁煙に向けて動き出す
吸い始めた春頃は1日2本くらいだったのに、このころ(秋)は1日10本くらい吸ってました。
アメスピが日本産に変わったくらいのタイミングからどんどん増えていった気がします。
「満足度が低いからまたすぐに吸いたくなるのかな?」
「でもさすがにちょっと吸いすぎだろ」
そう思って、試しにタバコを携帯せずに半日外出したことがあったんですが、宿に戻る時には
イカ太郎
って思ってました。
禁煙、意外と簡単ではなさそうだぞ?と思いました。
僕の禁煙成功ヒストリー
はじめての禁煙成功
大学生になってから本格的にタバコを吸いはじめ、今まで5回くらい禁煙成功してます。
はじめての禁煙成功は大学2年の時でした。
禁煙セラピーという本を読んだおかげ。
初めての禁煙なので禁断症状はかなり苦しかったけど、思ったよりも上手にやめることができました。
この本には「3週間やめることができれば肉体的なニコチン依存はなくなる」と書いてありました。
だからとにかく3週間がんばった。
3週間まではキツかったけど、確かにそのあとは吸いたくてたまらないという状態にはなりませんでしたね。
飲み会ともらいタバコという落とし穴
禁煙成功後、数ヶ月はタバコを吸わずに過ごしてたんです。
でもある時飲み会の席でほかの人がうまそうにタバコを吸っている姿を見たら、急に吸いたくなってしまいました。
そして思いました。
イカ太郎
そして1本いただいて吸ったところ、、
イカ太郎
もちろん1本じゃ止められませんでした。
もう一本。
イカ太郎
こうして初の禁煙は数ヶ月で失敗しました。
次に禁煙したのはまた1年後とかだったと思います。
今度は本の力を借りずに成功。
「とにかく3週間我慢すればいい」
そう思って3週間ガマンしてたらうまくいきました。
しかしこの時も数ヶ月後飲み会でもらいタバコをしてしまって逆戻りでした。
イカ太郎
飲み会 + もらいタバコ 耐性がついてくる
喫煙者のいる飲み会に行っては禁煙の日々が終わる、そんなパターンを3・4回は繰り返したと思います。
しかし、まったく同じパターンの繰り返しではありませんでした。
だんだん耐性がついてきたのです。
1回吸ったくらいでは逆戻りしないようになってきた。
ここ10年ほどは「たま〜〜にタバコを吸うけど、日常的には吸わない」、そんな状態が続いています。
なので、今回の禁煙は10年ぶりの挑戦だったのです。
禁煙を始めてから今日までの2週間
風邪が治らない…
秋口、フィリピンから日本に帰国。
翌日の朝、目覚めたらノドが痛くなってました。
ゲホホゲっ!
イカ太郎
ここから長ーい風邪っ引き生活が始まります。
丸4日寝こんだのにいっこうに風邪が治らない…。
風邪が長引いたワケ
おかしいなぁと思っていたんですが、どうやら今年の春から続けていた敷き布団を敷かずに裸で寝る習慣が良くなかったようです。
この時のことはブログ記事にしましたので、気が向いたら見てみてください。
仙骨冷やすと免疫力下がりまくり、風邪は一向に治らないということを学びました。
関連:冬は仙骨を冷やすな!! – フィリピンから戻って敷き布団を敷かずに全裸で寝てたらえらいことになった話
せっかく治ってきたのに激しく運動して悪化させる
仙骨を温めれば免疫力上がって自然と治るということが分かってからは、どんどん風邪の具合は良くなってきました。
そんなタイミングで大好きなコワーキングスペースがある千葉県富津市へ。
金谷にフェリーがつきました。まもなくまるもに到着! https://t.co/vpksmZwGIt
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年12月3日
初日の夜はバスケ!
タバコを吸い始めてからまるで運動していない僕。
バスケはとても楽しかったですがダメージがハンパじゃありませんでした。
翌日はカラダがバキバキ。
風邪も悪化した気がする。
そして2日目は農地の開墾!
泥んこ作業中! https://t.co/oA1tCjXLKK
— イカ太郎👣裸足で旅するプログラマー (@ika_tarou) 2017年12月4日
最初はカラダがバキバキで痛かったんですが、動いているうちにカラダが暖まってラクになりました。
しかし天気がどんどん悪くなってきて、太陽が隠れちゃった。
暖かい日のつもりだったからあんまり厚着していかなくてガタガタ震え始めます。
作業は終わって最後食べた焼き芋は激ウマだったけど、その後の筋肉痛は尋常じゃなくて、風邪の具合も悪化しました。
この日のこともブログにしたので気が向いたら見てください。
関連:一度水田にしてしまった土地を畑に戻すことのタイヘンさを痛感した開墾作業体験
結論
結局ね、2週間ずっと風邪を引いてるんですよ。
風邪ひいてる時にタバコなんて全然吸う気にならないんです。
しかも冬って春夏秋ほどタバコ美味しくないですよね?
なんでね、僕はわかりましたよ。
タバコを楽勝でやめる方法が!
タバコを禁断症状なしでやめるための6か条
- タバコへの未練がなくなるまでしっかり吸うこと
→ 吸いたくない時にも吸うとタバコがまずくなるので一層加速します - やめるなら冬に禁煙をスタートすること
→ 寒いとタバコはうまくないです。キャンプするのもあり - 可能なら風邪を引いたタイミングでスタートすること
→ 風邪をひいたらラッキー!絶好のチャンスです♪ - 可能なら引いた風邪を長引かせること
→ 苦しまない程度にほどよく引き延ばすテクニックを身につけよう! - やめる1ヶ月前からアメスピに切り替えること
→ 風邪をひいているとはいえ、さすがにこの禁断症状のなさは普通じゃなかったので、アメリカンスピリットの箱に書いてあるこれ↓は本当なんじゃないかと思い始めています。
100% ADDICTIVE-FREE NATURAL TOBACCO
の文字。
100% 中毒性なしの自然なタバコ??
100% ADDICTIVE-FREEの意味
ずっとね、疑問だったんですよ。意味が分からんと。
「ニコチンには依存性があって、やめると禁断症状が出る」って保健体育で習ったじゃないですか。
アメスピもタバコだからもちろんニコチンが入ってる。
それなら依存性があるはずじゃないかと。
でも今回の自分の禁煙の日々はまったく肉体的な禁断症状を感じてないんですよ。
おかしい!
だって以前禁煙した時、風邪ひいてた時もあったけど、タバコは吸いたくてたまらなかったもん!
風邪ひいてる時はタバコはまずい!ってアタマで分かってるのに吸いたかったもん!
でも今回は全然吸いたいと思わない。
てことは今回は本当に禁断症状が出てないんですよ、きっと。
アメスピの100% ADDICTIVE-FREEくらいしか要因が思いつかないんです。
きっと添加物が中毒性を強化している
だから思いました、僕。
きっとタバコの中毒性は、タバコメーカーによって加えられている添加物によって大幅に強化されているのだと。
添加物の入っていないタバコの葉には、本来それほど強い依存性はないのだと。
あくまで自分の身体で感じたことから導かれた仮説でしかないですけどね。
なので、これからタバコをやめるかた、ぜひ前準備としてアメスピに切り替えてみてください。
僕と同じような結果になるのか、ちょっと知りたいです。
タバコはただの農産物
添加物がなければ中毒性は低い
それが事実だと分かったら社会のタバコへの見方は変わりますよね。
添加物を加えてきた生産者への評価が下がり、「タバコ本来の良さを伝えたい」と思って真摯にタバコ生産をしてきた人たちの評価が上がる。
そうなればいいなと思います。
タバコはただの農産物でしかない。
どんな食べ物にも益になる部分と害になる部分がある。
タバコも同じなんでしょう。
タバコをやめてからこんな変化した
※2019年1月追記
この記事をあげてから約1年が経ちました。
あれからタバコまったく吸ってません。
飲み会に行っても吸いたいという気は起きないです。
やっぱり吸わないほうが体が快適なんですよね。
バスケもあれから継続的に続けていますが、体力がほんとうにつきました。
あの頃はすぐにバテてたのに、今は全然バテません。
2時間半全力で動き続けることができます。
あとタバコの匂いが周りにしてないか気にすることもなくなりました。
これはすごく大きいです。
タバコを吸うことを吸わない人がネガティブに思う気持ち、思っていた以上に自分への精神的ダメージになっていた模様。
それがなくなった今は何の気苦労も感じずに人と話すことができています。
タバコを吸う日々は日々でタバコ仲間との会話は楽しかった。
アメスピがアメリカ製だったころは本当に幸せでした。
でも今はもうアメリカ製を手に入れるのは大変だし、タバコを吸わない人たちの会話も楽しめるようになったし、メリットのほうが多く感じています。
でもまたタバコ吸いたいって心から思ったら吸うと思います。
またそれでやめたくなったらやめればいいんだもの。
そうやって柔軟にこれからも生きていきたいものです。
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