僕はここ3年くらいまともに働いていません。
年収100万円で家族三人で暮らしています。
友達の家を直すバイトをしたり、近所の海女さんを海に送迎するバイトをしたりしていますが、仕事に費やす時間は月間50時間くらいです。
ポチャナンダ
暮らせます。
実際にかかるお金は年間120万円ほどですが、奥さんがパートで少し稼いでくれるので、なんとかなるのです。
デブッダ
ポチャナンダ
意外とそうでもないです。
タバコ・お酒・お肉・お菓子・外食などをやめてしまえば自分の好きなことに使うお金は意外と残ります。
ぼくの場合はコーヒーと本とスーパー銭湯。
コーヒーは生豆を仕入れて自分で焙煎してますし、本は図書館で借りれないものはメルカリやAmazonで書います。
スーパー銭湯にも毎週1回家族で通っています。
ポチャナンダ
楽しいです。
1日2時間くらいは働きますけど、それ以外は時間を好きに使えます。
本を読んでもいいし、映画を見てもいいし、ゲームをしてもいい。
ぼくの場合はDIYも好きなので格安で購入した家を好きにいじったりしています。
ポチャナンダ
よく知り合いに言われますね。「自由でうらやましい」って。
でも収入が多いわけではないですから、旅行に行くことはできませんし、飲みに行くこともできません。
かっこいい車を買うこともできませんし、かっこいい服を買うこともできません。
イカさん
今はこんな生活をしている僕ですが、3年前までは違いました。
収入が少なかったのは今と変わりませんが、毎日必死に働いていました。
家族を養わなきゃ!まともな収入が得られるような天職を見つけなきゃ!と思いながら夢を追い続けていました。
その頃の夢は
- 天職を見つけること
- 月に20万円程度の不労所得を得ること
- 世界中を旅すること
- いろんな国に家族で暮らすこと
といった感じでした。
そのためアプリ開発をしてみたり、ブログを書いてみたり、パソコン一つで稼げないか模索していました。
奥さんはぼくの好きに生きればいいという考え方の人なので、結婚前まではそんな生き方でもまったく問題ありませんでした。
しかし結婚し、子供が産まれてからは状況が変わりました。
絶望的に奥さんとの関係が悪くなっていったのです。
ポチャナンダ
子供が産まれてからもぼくは変わりませんでした。
自分の力で稼げるようにならなきゃと思い続け、毎日12時間くらいは近所のコワーキングスペースでパソコンに向かっていました。
ブロガーとして食っていきたいと思っていた時は2才の娘を奥さんに任せて何週間も家を空けたりしていました。
自分では精一杯娘との時間を確保し、できる限り家事のサポートをしているつもりでしたが、奥さんの僕に対する態度はどんどん冷めていきました。
- ぼくの分のご飯は作ってくれない
- 洗濯はしてくれるが、ぼくの洗濯物だけ取り込んでもらえない
- 話しかけても応えてくれない
最近こんなコミックエッセイが話題になっているようですが、まさにこんな感じでした。
家にいても心が休まりません。
奥さんは娘とは笑顔で話してますが、ぼくが話しかけても死人のような表情を向けるだけで何も話してくれません。
どうしてそんな態度なのか聞いても何も話してくれません。
時には悲しくなって必死に話しかけても「どーでもいいよ」という感じです。
ポチャナンダ
3年ほどの時間はかかりましたが、今は子供が生まれる前のように2人で話をしますし、買い物にも出かけますし、何より夫婦間に笑顔が戻りました。
ポチャナンダ
僕は奥さんが求めていることはわかっていました。
時間です。家にいる時間。娘といる時間。
奥さんはとにかく家にいて欲しかったのです。
でも僕は稼がないといけないと思っていました。
お金を稼がないと家族の未来は明るくないと思っていました。
自分が夢を追い求めている姿が娘に良い影響を与えると思っていました。
でもそんな夢をいくら追い求めても奥さんは幸せになれないと気づいたのです。
ポチャナンダ
4年前僕は自分の好きなことが仕事になるという初めての経験をしました。
断食道場のスタッフの仕事でした。
楽しくて楽しくて毎日が幸せで夢のような日々でした。
しかしこんなにも大好きな仕事だったのに半年で辞めることになりました。
問題は人間関係です。
ぼくの自己顕示欲が邪魔をして人間関係がこじれてしまったのです。
人間関係の問題は今まで何度も起こってきた壁でした。
これに向き合わなければこの先も人生はうまくいくことはないと思い、仕事をやめて自分の我欲と向き合うことにしたのです。
ポチャナンダ
半年間仕事もせず、毎日瞑想と読書の日々を送りました。
1時間の瞑想を3〜5回して、残りの時間は宗教者たちの伝記を読み続けていました。
ブッダ・キリスト・ムハンマド・親鸞・空海・道元・良寛・マザーテレサ・ガンジー・ラーマクリシュナ・ヨガナンダなどです。
こんな日々を送っていたある時ふと思ったんです。
「人生でやらなきゃと思っていたことをすべてあきらめよう」
- 死ぬまでに世界中を旅しなくてもかまわない
- 家族で海外に住まなくてもかまわない
- 天職に出会わなくてもかまわない
そんな夢より家族が幸せであることの方が大切だと。
それを実現するためにはとにかく家にいればいいと思いました。
ポチャナンダ
もちろんそれだけではダメです。
奥さんの中には僕に対する信頼はまったくないですから。
奥さんが家にいてほしかったのは過去の僕です。家に全然いてくれなかった時の僕。不満ではあったけどまだ愛していた時の僕です。
今の僕ではないのです。
ポチャナンダ
それでも全力で語りかけました。
- 海外に行きたいという夢は捨てる
- 何日も家を空けるようなことはしない
- 今までの自分のせいで期待を裏切ってきて申し訳ない
- でも今までの自分ではなく今の自分を見てほしい
言葉は空回りするばかりでした。
言葉でいくら話してもまったく心に届かない。無理があると思いました。
それで言葉で説得することはあきらめ、他のことを始めました。
ポチャナンダ
イメージの力を借りました。
ポチャナンダ
思考は現実化するっていうじゃないですか。
あれを信じて愚直に毎日やりました。
ポチャナンダ
1時間の瞑想の最後に
- 奥さんと娘の笑顔をイメージする
- 奥さんに娘を産んでくれてありがとうと言う
これをやったのです。
ポチャナンダ
そうです。
言葉で話しても無理だと思ったので、イメージの力で現実を変えようと思いました。
ポチャナンダ
言葉による説得よりはるかに効果がありました。
笑顔をイメージしていると、どういうわけか奥さんの表情が和らぐのです。
きっと笑顔をイメージすることで僕の中にあった奥さんに対する恐怖が減っていったのではないかと思います。
そして感謝の言葉を心の中で唱えることで感謝の気持ちが膨らんでいき、それが知らず知らずの間に僕の雰囲気を変えていったのかもしれません。
そうした変化が少しずつ少しずつ進んでいき、2年ほど経った時、奥さんの態度が激変しました。
明るい声で「おはよー」と言ったのです。
子供が産まれてから7年間1度も見たことがなかった奥さんの笑顔でした。
あれから半年ほどが経ちましたが、奥さんにどんな心境の変化があったのかは聞いていません。
でも今では奥さんと僕は同じ方向、幸せな家族でいようという方向に向かって協力しあえるようになりました。
仕事は全然していませんし、物質的には全然豊かではありませんが自由な時間と幸せな笑顔に囲まれて幸せに毎日を過ごしています。
デブッダ
この記事は奥さんとの関係が生き地獄になってしまった僕のような男性のために書きました。
言葉じゃダメです。
冷え切った心に言葉は届きません。
行動じゃダメです。
信頼していない旦那がどんな行動をしても冷めた目には何も見えません。
嫌いな人からもらうプレゼントほど迷惑なことはないのです。
変えなきゃいけないのは自分の頭の中です。
- 奥さんはいつも怒っている
- 奥さんは話を聞いてくれない
- 奥さんは頑固だ
- 奥さんは笑わない
- 奥さんは子供は愛しているけど僕のことは愛してくれない
そういう風に思っている限り現実はその通りに続きます。
だから頭の中の現実を変えてしまうんです。
- 奥さんはいつも笑顔だ
- 奥さんは話を聞いてくれる
- 奥さんは素直だ
- 奥さんは幸せである
- 奥さんは子供も僕も愛している
最初は笑顔をイメージすることすら難しいでしょう。
でも自分がイメージできないことは絶対に現実化しないんです。
だからまずは言葉から発してみる。
奥さんは幸せである。笑顔である。素直である。僕は彼女が大好きである。
すると頭の中の奥さんに変化が出てきます。
少しずつ・少しずつ笑ってくれるようになってきます。
頭の中でイメージしたことは時間差で現実の彼女を変えていきます。
とにかく信じて毎日朝起きたとき、寝る時にイメージしてみてください。
いくら話しても変わらなかった現実が変わってきます。
呼吸するのも苦しい生き地獄から抜け出せます。
お父さんが幸せになれば子供も幸せです。
お母さんが幸せになれば子供は幸せです。
家族が幸せじゃなかったら自分の夢なんて何の意味もありません。
夢が叶ったところで喜びを共有できる奥さんの笑顔がなければ何の喜びもありません。
自分の夢をすべて捨てて家族のために生きた時、幸せは返ってきます。
幸せが帰ってきた時、今まで1人で立ち向かっていた夢にこれからは奥さんと共に向かうことができるかもしれません。
自分の夢より家族の幸せ。その順番を間違えなければ大丈夫。
あなたに幸せな奥さんが戻ってきますように!
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