世界的なユダヤ人心理学者がアウシュビッツでの収容所生活について書いた「夜と霧」が非常に素晴らしかったので、それからナチスによるユダヤ人迫害とはなんだったのか知りたくなりました。
デブッダ
興味を持った僕は「ユダヤ人迫害の歴史で一番有名な本は何かな?」と思ったわけですが、当然この本が思い出されるわけです。
ポチャナンダ
「日記なんて読み物として面白いのか?」
読む前はそう思ったんですが、読んでみると意外や意外、めちゃくちゃ面白いのです。
イカさん
中学生の日記がこんなにも読み物として面白いってすごいことだなと思いました。
でも読んでいるうちに思うんです。
「この日記の背景を知りたい…」
というのもアンネは隠れ家の外の世界を
- ラジオニュース
- 保護してくれている数人のオランダ人からの話
からしか知らないんですね。
しかもドイツのラジオはウソだらけだし、イギリスのニュースだってどこまで本当かわからない。
オランダ人たちも隠れ家の住人たちに余計なストレスを与えたくないから必要以上の情報は伝えたくない。
そんな状況にあるアンネが書いた日記だから情報不足が読んでいてストレスになってくるのです。
そんなタイミングで知ったのがこの本でした。
アンネたち8人のユダヤ人をかくまい・世話をしたミープヒースという女性がアンネたちとの暮らしを自伝的に描いた本です。
これを読むと
- 当時のオランダの社会がどんな雰囲気だったのか?
- 迫害されるユダヤ人たちに対してオランダ人たちはどう思っていたのか?
- ユダヤ人たちは迫害から逃れるためにどんな手段をとったのか?
- 物資の欠乏はどんなふうに進んでいったのか?
- アムステルダム市街での爆撃や戦闘はどんな感じだったのか?
といったことがわかり、アンネたちを取り巻く環境がより具体的にわかるのです。
これを読んでからアンネの日記を読むと圧倒的に日記の背景がわかるので、見える世界が急に立体的になります。
アンネの日記に興味が出たならぜひ先に「思い出のアンネフランク」を読んでから読んでほしいなと思いました。
ポチャナンダ
僕がユダヤ人迫害の歴史に興味をもったきっかけになったこの映画ですね。
スティーブン・スピルバーグ監督が1994年に制作した3時間を超える超大作。
利益追求しか考えないドイツ人経営者である主人公があることをきっかけに「ユダヤ人たちを救いたい」と思うようになり、私財をすべて使って1100人の命を救った実話に基づくお話です。
敢えて全編白黒にすることで感じる圧倒的なリアリティ。
本当にタイムスリップしたかのような気持ちになるほどの没入感があり、3時間を超える超大作なのに全然長さを感じません。
1994年に作られた映画なのに、もし今年「スピルバーグによる最新作!」と公開されても古さを感じないはず。
そのくらいすごい映画だと思います。
「本を読むのは苦手だけど、戦争の悲惨な歴史を少しでも知っておきたい」と思う人にはぜひ見てもらいたい映画です。
デブッダ
ポチャナンダ
戦争時代を知れば知るほど今僕らが享受している暮らしが恵まれたものかを感じます。
僕らが今こうして平和に暮らせているのは悲惨な戦争の歴史があったから。
その時代を生きた先人たちに感謝を伝えて終わりにしたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
イカさん
[…] アンネの日記が100倍リアルになる「思い出のアンネフランク」 […]