地元住民が教える鋸山の登山ルートガイド(浜金谷駅から地球が丸く見える展望台まで)

イカ太郎

こんにちは、イカ太郎です。

浜金谷から鋸山の「東京湾を望む展望台」別名「地球が丸く見える展望台」までのルート説明動画を作りました。

最初はYouTube検索でいきなり3番目にランキングされ、おぉ!って思ったんですよ。

でも20分もあるから最後まで見るのはキツイよな〜って思いました。

でも見どころがいっぱいあるから見てもらいたい!

というわけで今回は鋸山登山ルートの魅力をサクッと読める記事にしてみようと思います。

駅から登山口まで

浜金谷駅から登山口までは迷ってほしくないので迷いがちなポイントを押さえました。

浜金谷駅からいきなり見える鋸山
駅から観光案内所までのルート
観光案内所では、
日本語版と英語版の地図がもらえる

お肉屋さんの角を左折
線路下のゲートを越えると、
三叉路があるので、
観月台方面へ
50mほどで登山口に着きます。

以前はここから車力道コースと観月台コースの2種類から選べたんですが、台風15号でルートがズタズタになっている車力道コースはまだ通れません。

ここからのルート説明は動画でどうぞ(2:06から再生されます)。

登山口から観月台まで

登山口からはしばらく階段が続きます。

以前数を数えるのが好きな友達に数えてもらった結果494段あることがわかりました。

半分もいかないうちに息が切れます。そして初めて登った人はこう思います。

えっ!こんなにハードな山なの!?

ポチャナンダ

標高300メートルほどしかない山だから、高尾山みたいな気分で行くとビビるそうですw

494段を登りきると最初の絶景が拝めます。

hirokenji.comから引用。友達のサイトです。死ぬほど詳しい鋸山情報あります。

階段を登ってしまえばここからはすっかりトレイル。ハイキングコースです。

石が露出していて鋸山らしさがある

少し登ると観月台に到着。

ここからの景色はさきほどの絶景よりさらに開放的。ぜひ本物をごらんください。

観月台にはこんな変な形の休憩所?もあります。

どうしてこんな形になったのか不思議です。

観月台から日本寺分岐点まで

ここからは台風15号の被害の大きかったポイントが続きます。

というのも観月台は鋸山の手前にある小さな山。そこから尾根を通って鋸山に行くので谷になっているのです。

イカ太郎

この谷が台風の暴風の通り道になったわけですね。
土がそっくりめくれ上がっちゃって石が露出しているところもありました。

その被害の大きかった場所の手前にはいくつかみどころがあります。

ツリーハウスと桜

観月台を超えてすぐのところにこんな看板があります。

ここを左に降りていくとツリーハウスがあり、正面には桜の木が沢山あります。

このエリアがどんな配置になっているかは動画のほうがわかりやすいので見てみてください(5:04から再生されます)。

唯一の公衆トイレ

鋸山には公衆トイレが全然ないので女性登山客とか困ってしまうかもしれません。

でも大丈夫。1ヶ所だけちゃんとしたトイレがあるのでここを使いましょう。

ツリーハウスや桜ゾーンのすぐわきです。

ここより先の場所でおしっこしたくなっちゃったらどうしたらいいの!?

ポチャナンダ

日本寺に逃げ込むんじゃ。入場料600円かかるが漏らすよりはいいぞよ。

デブッダ

石の滑り台

台風被害の多かった場所を超えると石の階段が続きます。

なめらかな曲面が美しいです。

そして到着するのが大きめの休憩所。

急いでるとスルーしてしまうのですが、ここに鋸山らしい見どころがあります。

それがこれ。

石の滑り台。かなりかっこいい代物なんだけど、写真だとよくわからないですよね。

動画だとよく分かります(8:38から自動再生)。

第一分岐ポイントまでは猿や鹿が出る

ここから先はしばらくハイキングコースが続きます。

こんな石の階段もある。

僕はよく早朝に登るんですが、人の少ない時間帯には猿や鹿がよく出るポイントです。

見れたらラッキーかも!

第1分岐ポイントから第3分岐ポイントまで

石の滑り台から5分ほど行くと最初の分岐ポイントに到着します。

この分岐を右に行くと日本寺入り口で、名物の「地獄のぞき」と

地獄のぞき

大仏が見れます。

薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)
奈良の大仏より大きいんだって!

ポチャナンダ

今回は無料で楽しめるコースなのでスルーします。

リアルさが残る石切り場(第2分岐ポイントを右へ)

第一分岐ポイントから第2分岐ポイントへは、距離にするとこのくらいです。

第2分岐ポイントも第1ポイントと同じような看板があります。

そこをこのように入っていくと昭和初期まで営業されていた当時の雰囲気がそのまま残っている石切り場に到着します(11:59から自動再生)。

昭和が生々しい石切り場跡

石切り場はこんな場所です。

切り通しを抜けると、、
そびえ立った崖が出現。人の手に切り取られてこうなりました。
壁には昭和を感じさせる「安全第一」の文字が彫り込まれています。
このスペースは当時どんな風に使われていたんだろう?

石を切っていた機械も残っています。

小型のブルドーザー。裏にはTOYOTAの文字が。

突然出現する異空間は眼を見張るものがあります。

鋸山は外国人に人気のスポットで、下手したら日本人と同じくらい来てる印象があるんですが、

イカ太郎

僕の家の前が登山口に向かうルートなので毎日見るんです。

ここには日本ぽさを感じさせる何かがあるんでしょうね。

第2分岐から第3分岐の間の隠れスポット

石切り場から第2分岐ポイントに戻ったら右に進みましょう。

第2分岐に戻ったところ。右へ進む。

ここからはいくつかの見どころが続きます。

生々しい採掘場跡

まずはここ。

こんな闇の中で作業してたんですね。

そもそも僕は石は上からカットしていくものだと思っていたんですが、意外にもこうやって穴を空けるように掘っていくんですね。

ここは途中で採掘が終わっていますが、このあとどの方向に掘っていくつもりだったんでしょうね?

上なのかな?奥なのかな。横なのかな。下なのかな?

イカ太郎

そういえば当時採掘をしていた80才以上のおじいちゃんが山奥に住んでいるので今度この写真を見せながら聞いてみようと思います。
上を見上げるとこんな感じ。あの場所はいつ頃切り取られていたんだろう??

風の谷(勝手に命名)

リアル作業場からちょっと進むとこんな場所があります。

巨大な水たまりと、
小さな階段。

ここが夏来るとすごくひんやりしていて独特の雰囲気があるんです。

そしてぜひ体感してもらいたいのがここ。

風が奥からふぁ〜って吹いてきます。
反対側から見たところ。
上はこんな風になっています。
そして振り返るとこの崖がそびえ立ってます。

いわゆる有名なスポットではないですが、僕はここが鋸山の中で一番好きです。

風という五感要素で鋸山を感じられるからかもしれません。

紅葉シーズンはすごいかも

この当たりはもみじの葉っぱがたくさん落ちていました。

この画像の場所で気づいたんですが、その先にはもみじの葉だけでふわふわになっているところもあったので紅葉シーズンはかなり真っ赤になっていることだろうと思います。

第3分岐ポイントから地球が丸く見える展望台へ

風の谷のすぐわきが第3分岐ポイントです。

奥の暗くなっている下り坂が車力道だが、現在は通行不可。

本来なら車力道という登山コースにも行けるんですが、現在は台風15号による倒木が撤去できていないため入れません。

展望台へ向かいます。

激坂の前にちょっとした見どころがある

展望台の手前はかなりの激坂です。

こんな感じの階段になっていて、手すりを掴みながら登る感じです。

一段当たりの高さもすごくて、30センチからひどいところだと40センチ近くあります。

この激坂の手前には進入禁止の旧採掘現場があるんですが、上からのぞき見ることができます。

青いバケツがそのまま残っているのが見えます。

ポリバケツに使われるポリエチレンが生まれたのが1930年で、普及しだしたのが第2次世界大戦後。

この現場はかなり最近まで採掘されていた場所なんでしょうね。

激坂を登ったら最後の分岐ポイント

ハアハアいいながら登り切るとこんな看板が出てきます。

東京湾を望む展望台まで50メートル

ずっと「地球が丸く見える展望台」と案内されていたのに最後だけなぜか「東京湾を望む展望台」になっているので注意

向かいには大きな看板があるのでその横の階段を登りましょう。

地球が丸く見える展望台は夕方登ると美しいけど…

ちょっと登れば展望台到着です。

今回到着したときの景色

基本的に僕はここに夕方くるのが好きです。

というのも夕陽がとてもきれいだからです。

以前登ったときの写真

でも夕陽を見てから真っ暗闇になるまでは1時間足らず。急いで降りなければなりません。

以前うちの奥さんが友達と子供と3人で登った時、帰り道を間違えてしまい、夕陽を見た後に遭難してしまい、レスキュー隊に救助してもらったことがありました。

連絡が来てから救助されるまで4時間近くかかり、3才だった娘は真っ暗な山の中で非常に怖い思いをしました。

幸い山頂付近は携帯電話の電波が届くので連絡がつけばなんとかなりますが、鋸山は富津市と鋸南町の管轄のちょうど境目にあるためどっちが出動するかでゴタゴタするので、夕陽を見たら間違えずに速やかに降りるようにしましょう。

イカ太郎

ヘッドライトも念のため持っていきましょう。

登頂までにかかる時間は1〜3時間

このコースはそんなに長くないため、速いひとなら1時間でお釣りが来ると思います。

でも見どころも多いので、写真を撮ったり休憩したりご飯食べたりしてると3時間くらいかかることもあるでしょう。

往復だと長い場合は5時間くらいになるので、時間の余裕を持って登るようにしてください。

ぜひ本物を見に来てくださいね!

金谷の飲食店を探すならこの記事は必見!

僕の友達のカメラマン・ヒロタケンジ氏が金谷にある飲食店26店をすべて回って書いた記事があるので、食べる場所を考える際はぜひ見てください!

あと僕も金谷の町の中を案内する動画を作ったので、どこに何があるかをざっと知りたい場合には便利です。

イカ太郎

最後まで見てくれてありがとう!