読むだけでめちゃくちゃ元気の出る本を見つけてしまいました。
先日紹介した「おやじはニーチェ」がおもしろすぎて、作者の高橋秀実さんの本を借りまくったんです。
一番読みたかった「素晴らしきラジオ体操」を最初に読んだんですが、読んでいるうちに元気が出てきてしまうんですね。
妙にハイテンションになってしまう。
うぉぉぉぉぉ!って感じで。
ポチャナンダ
ラジオ体操は戦前にスタートし、今では100年以上の歴史を持つ日本人なら誰でも知っている体操ですね。
- 都内だけでも266ヶ所の会場がある
- 聖地は上野公園
- 地元のしがらみのない自由な環境を求めると上野にたどりつく
- NHKのラジオで6:30にスタート
- “ラジオ体操人”は雨の日でも雪の日でもやるらしい
- 老人ばかりなので行かないと「あの人死んだのかしら?」と噂が立つ
- 全国に2000万人の愛好家がいる
ラジオ体操の起こりはアメリカの生命保険会社。
宣伝目的ではじめたらしいのですが、当時の健康保険会社のイメージは「死の商人」という感じだったとか。
ところがラジオ体操を放送した結果「死の商人」から「健康とをもたらす会社」にイメージに変え、大成功したらしいんですね。
そんな中、伸び悩んでいた日本の簡易保険はアメリカで成功したこのアイデアを日本に持ち込みます。
その結果、なぜか日本では全然”保険ビジネス臭のないもの”になってしまったそうです。
イカさん
その後日本でラジオ体操はとんでもない勢いで広がっていったんですが、その不思議な経緯を詳細な調査をもとに書いてくれています。
そのエピソード一つ一つを読んでいるとどういうわけか元気が出てしまうんですよね。
ポチャナンダ
元気すぎて落ち着きがなくなってくるんですよ。
瞑想でせっかく得た穏やかさが乱れるというか…。
どんどんエネルギーが湧いてくるので動いてないとストレスなんですね。
ポチャナンダ
そうそう、そんな感じ。
動きたくてしょうがないんです。
ラジオ体操愛好家、略して「ラジオ体操人」たちは80歳をすぎる高齢者がたくさんいるのにめちゃくちゃ元気。
毎日6:30に雨が降ろうが雪が降ろうが来るというのですが、なんかわかる気がしました。
強い中毒性がある。
本の中でもこんな一節があります。
道路と言えば、荒川区で印刷業を営むラジオ体操人、武島さんは納品の途中、6時30分になったので、高速道路でラジオ体操した。緊急避難場所に車を停め、窓を開け、カーラジオでラジオ体操である。腕をぐるぐる回すうち、前を行き交う車は老人が助けを求めているのかと速度を緩めたが、ラジオ体操とわかり、そのまま走り去ったという。
——そこまでしてやるのですか?
私はすべてのラジオ体操人にそう問いたかった。答えは同じである。
「ダメなんです。毎日やらないと」
中毒症状を呈しているのです。
——しかし、危ないですよ、路上は。
「でも、毎日やらないと、早死にしてしまいます」
武島さんはすでに67歳だった。
「素晴らしきラジオ体操」18ページ
ポチャナンダ
もう狂ってます。
でもこの本を読みながらうずうずしてくると、その気持ちもわかる。
僕も潜在的なラジオ体操人なのでしょう。
もともと躁鬱の気があってADHD気質もある僕ですが、瞑想を始めてからは興奮しすぎて集中力が散漫になるようなことはなくなりました。
しかし、この本を読むと以前の落ち着きのない自分がむくむくと湧いてくるのです。
僕の通っていた小学校は毎朝全校集会のあとに
- ラジオ体操第一
- 校庭を3分間ぐるぐる走る
を毎日やる学校でした。
朝から走るのってだるいはずですが、ラジオ体操のあとだからやたら楽しいんですね。
この習慣があったので元気である反面落ち着きがないという一面が育ったのではないかと思います。
デブッダ
い、いや、、、、そんなことなかったですね…。
ポチャナンダ
くやしいけど落ち着きのないのは性格だったのでしょう。
とにかくこの記事で言いたかったのは、もともと躁鬱の気があったり、ADHD気質のある人はラジオ体操は危険かもってことです。
でも元気が出ない人はラジオ体操するといいかもとも言えます。
なので、答えは一つじゃないですね。
元気が出ないならラジオ体操すればいい。
元気が出過ぎたら瞑想すればいい。
そういう気づきを与えてくれたという意味でこの本は素晴らしかったです。
読み終わったから明日からは少しずつ落ち着きを取り戻していくことでしょう。
あっという間に勢いでここまで書き切ってしまいました。
ラジオ体操効果すげぇ…
というわけで今日はここまでです。
イカさん
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