20代の僕を変えた3冊の本

大学2年くらいまではほとんど本を読まずに育った僕だったが、中谷彰宏という作家の本にハマったことをきっかけに商人道を知り、「サービスとはなんなのか?」と考えはじめた

その後、アメリカの大企業の創業物語にハマり、社会人になってからは自己啓発本にハマった

サラリーマンを辞めてからは人生が迷走しはじめ、そのときには出口を求めるように伝記にハマった

この記事ではそんな僕の20代に大きな影響を与えた3冊の本を紹介します

 

マクドナルド―わが豊饒の人材

大学4年の時に出会った本。当時アメリカにおける起業のストーリーに魅了されていた。スターバックスコーヒーやサブウェイの起業物語に感銘を受けていたが、この本は衝撃的だった。本当にボロボロになるまで繰り返し読んだ

創業者レイクロックの圧倒的な情熱。集まってきた変人たち。利益度外視。マクドナルド本体よりもフランチャイズ加盟店の収益を優先する姿勢。結果的に起こったランニングコストの不足。資金不足を救った信じられない収益システムの誕生秘話。味とコストへの徹底的な追求。大手の仕入れ先をあえて選ばず、小さな仕入れ先と共に成長する姿勢

経営とは何か。生きるとは何か。マクドナルドを作った人たちの人生がこの本には詰まっています

この本があったから僕はいまでもマクドナルドが嫌いになれない。あの会社が今のまま変わらないわけがない。そう思わざるをえないのです

 

わら一本の革命

世界の農業に衝撃を与えた本

耕さない。肥料も与えない。農業機械もいらない。鎌一本以外なにも使わない

耕さないのにフッカフカで柔らかな土。植物の根の力とミミズの力がフカフカにしてくれる。耕すことでミミズは殺され土は固くなる。土が固くなるから耕さなければならない。その負の連鎖を断ち切る農法がそこにはある

この自然農というまったく新しい農法を生んだ福岡正信というおじいちゃんがなくなったあと、実際に愛媛県にある福岡さんが形成していたユートピアを見に行った。今では彼のご家族が福岡農園として跡を継いでいるが、福岡翁の形成したユートピアは閉鎖されている。本当は入れないのだが、ご家族の好意で中を見せていただいた

福岡翁が生きていた当時、世界中から自然農に共感した若者たちが集まった。小さな小屋が 点在し、当時の面影がそのまま残っている。山の中にある農場には食べ物となる植物たちがふんだんに実をつけていた。あそこでは働くことなく食べ物に困ることもない

食べ物を育てるのに余計なことは何もしなくていい。育てたい植物が育ちやすいように少しだけ助けてあげればいい。土壌に合った植物を植物自身に選ばせればいい

食べ物を自然な姿で育てたい。そういう思いがあるならぜひ読んでもらいたい。僕も近いうちに自然農をやろうと思っている

 

毎日が冒険

どん底だった29歳の時、もっとも勇気をくれた本。著者は高橋歩。サンクチュアリ出版の創業者。この本は彼の若かりし日の自伝だ

……。

もうなんて言ったらいいんだろう

本を開けたらびっくりする。超絶に稚拙

しかし本というものには書いた人間のエネルギーが宿ってる

僕はこの本のエネルギーに背中をぶっ叩かれてアメリカに行った。「カウボーイになりたい!」そう思って何も考えずにとりあえずテキサスまで行った彼の行動をトレースして、僕はロサンゼルスからレンタカーでテキサスへ向かった。しかし「カウボーイなんて今では存在していないよ」と西部劇風のバーで言われてすごすご帰ってきた

「とにかく今のままの自分ではいけない!」

そう思った

変わりたい!変わらなきゃ!だから行動しなきゃ!無鉄砲でもいい!

今思うと、何か事を起こす時に計画を立てすぎちゃいけないということを学ばせてくれた本だと思う。計画を立てているとどんどん行動力がしぼんでいく。計画を立てることで結局行動できなくなる

それならとにかく感じた瞬間に動け!失敗してもそこから学べば必ず目的地に到達出来る。大切なのは折れない心。試行錯誤し続ける気持ち

本当にバカみたいな本なんだけど、この本なしでは今の僕はなかった。この本のおかげで僕は今でも夢を見続けることができている