僕が「弱気なイカ太郎」というツイッターの裏垢を作ったわけ

 

僕は本当は気弱な人間だ。

自信もない。

 

でもそんな自分で居続けるのが心地よくなくて、ずっと逆らってきた。

 

あえて苦しいことをやるのもそのせい。

弱い自分で居続けたくないから痛みや苦しみを与えて鍛えようとする。

苦しみを克服することで小さな成功体験をし、それで自信に繋げようとする。

 

勉強も運動もできない泣き虫な子供だった僕。

そんな僕を鍛えようと、小学3年生の時に父親がはじめたランニング。

苦しかったけど、やればやるほど成果が出た。

気がつけば1年経って運動も勉強もできるようになっていた。

 

あの時の成功体験が僕をずっと駆り立てている。

「努力し続けろ。そうすればきっと弱い自分を克服できる」と。

 

でも実際あれから35年ほどそうやって生きてきて思うことがある。

 

どんなに努力しても本質は変わらない

 

人の中にはインナーチャイルドというものがいるらしい。

心の中に存在する子供の自分。

 

僕は思うのだけど、そのインナーチャイルドというのはリアルな子供の頃の自分なんだ。

過去の自分。

泣き虫だった自分。

このインナーチャイルドが僕の本質を形成していると思う。

 

過去の自分は変えられない。

インナーチャイルドも変えられない。

ということは本質も変えられない。

42歳になった今の僕はそんな風に感じている。

 

そして今、僕は過去の自分を否定していない。

今の自分も否定してない。

弱気で自信がない本質を認めつつも、そんな自分をうまく扱って生きていこうと思っている。

どうしようもないことはどうしようもないのだ。

 

実は今日、ツイッターの裏アカウントを作った。

名前は「弱気なイカ太郎」

https://twitter.com/IkatarouNega

 

裸足で生活し、瞑想を生活に取り入れても、

ふとした時に元気を失うことがある。

僕の場合、ブログのアイデアが枯渇し、前進できる気がしない時に起こりがちだ。

 

昨日の夜がまさにそんな日だった。

朝になってもモヤモヤしたまま。

 

気が晴れないので1時間ほど瞑想したら、少しラクになった。

動く気力が出てきたので、家の裏山である鋸山(のこぎりやま)に登りに行った。

「鋸山を登ればアイデアが浮かぶかもしれない」

 

1周1時間のコース。

上り行程20分、一気に登ると息が上がる。

モヤモヤする余裕もないので、登りきったときには頭の中はスッキリしている。

 

モヤモヤもなく、自然の中を歩いているうちに顔がほころぶ。

そして最後の20分、

下りの坂に入る頃、いつも何かしら前向きなアイデアが浮かぶ。

 

僕はこのポイントでのヒラメキを「鋸山からのメッセージ」と呼んでいる。

僕ではなく、鋸山がモヤモヤに対する答えをくれる気がするのだ。

 

そして今回鋸山がくれたメッセージがこれだった。

「ツイッターで弱音を吐け」

 

「弱音を吐け?」

「どういうことだ?」

と最初は思った。

 

でもすぐにどういうことか分かった。

 

「子供はえと立を繰り返して成長する」と言われる。

ツラいことがあったときには親に甘え、泣き言を言い終われば前を向き、挑戦する。

そしててまた壁に当たって親に泣きつき、甘えている自分にカッコ悪さを感じて自立心を養っていく。

 

実は大人も同じなんだと思う。

壁に当たりながら成長していくのだ。

 

壁に当たった時、弱音を吐ける相手がいると強い。

弱音を吐いて聞いてもらっているうちに、解決策が思い浮かぶことが多いからだ。

 

思い当たるフシがある人も多いと思うけど、

「解決策が欲しい!」

そう思って人に相談しているうちに自分の中で答えが見つかってしまうことは非常に多い。

 

つまり弱音を吐いたり悩みを聞いてもらうことは解決策を早く見つける手段なのだ。

大切なのは

弱音を吐ける場所がある

ということなのだ。

 

きっと最近の僕は弱音を吐きたいことが多くあったのだろうと思う。

でも吐き出せる場所がなかった。

友人に聞いてもらうのも時間を奪うようで申し訳ないし、

奥さんは子育てに必死だから僕の話を聞く余裕はない。

 

ツラいのに泣ける場所がなく、我慢しているうちにエネルギーが枯渇してしまった。

それが今回の出来事だったのだと思う。

 

僕は人の弱音を聞くのがそんなに嫌いではない。

人が前を向くためには泣き言を言う時間も大切だと思っているからだ。

 

でも聞いていてとても不快に思う泣き言もある。

前を向く姿勢が全然感じられないときだ。

 

弱音は不満や愚痴とは違う。

前を向き、一生懸命生きている人間が、壁にあたった時にチラッと見せるもの。

それが弱音なのだと思う。

 

僕は家入一真さんが好きだ。

史上最年少上場を果たしたり、その後もスゴイ業績を上げ続けているのに、

自分の弱さをどんどんさらけ出している姿に人間らしさを感じるからだ。

 

この本では若かりし日にいじめにあい、不登校になってからの日々を赤裸々に語っているし、

 

この本では、上場後に大金を得て豪遊し、お金が尽きたと同時に人がいなくなり、アル中でどん底になった時のことが赤裸々に語られていて、読んでいてハラハラする。

 

今回僕が「弱気なイカ太郎」という裏アカウントを作ったのは、

自分自身のためでもあるのだけど、

家入さんから受け取ってきた弱さを隠さない姿勢に感銘を受けたからとも言える。

 

本質が強くて、弱気になることなくガンガン進める人間がいることは分かっている。

でもみんながみんなそうじゃない。

本質が弱気な人間もいる。

 

そんな気弱な人間として、

僕は家入さんのリアルな発信に何度も元気づけられてきた。

 

前を向いて生きている人間がチラリと見せる弱音は人をホッとさせる。

 

僕はこれからも前を向いて生きていくつもりだけど、

リアルな人間としての弱さもしっかり発信していきたい。

 

本当はツイッターの本アカウントで弱音を吐けばいいのだろうけど、

弱音を聞きたくない人だっている。

「泣くな!弱音を吐くな!」

そういった刷り込みの強い人にとっては、弱音は極度に不快感を覚えるものらしい。

それはそれで仕方のないことだ。

 

それでも僕は弱音も見せていきたいと思った。

それが今回ツイッターで裏アカウントを作った理由なのだ。

裏アカウントならフォローしなければ済むことだ。

 

僕は今朝、鋸山に登りに行って「ツイッターで弱音を吐け!」と山からメッセージをもらったのだけど、

結局それは自分自身で答えを見つけたのだろうと思う。

 

人に相談することで自然と答えが自分の中から出てくるように、

僕は鋸山に今の気持ちを聞いてもらったのだ。

相談相手は人でなくてもいいのかもしれない。

自然は僕らの話を聞いてくれる。

 

最後にオススメの本をもう一冊紹介して終わりにしたいと思う。

 

 

これを読んだのは自分がどう生きていったらいいのか全然分からなかった8年前。

バイトをしながらいろいろとやっていた頃だった。

 

東京に出てきたもののまるでうまく行かず、一人暮らしの自宅で引きこもってしまい、どん底に落ちていく著者のリアルな姿が描かれている。

他人事とは思えず、呼吸するのも忘れて読んだ記憶がある。

 

結局あることをきっかけに前を向きはじめ、立派なフリーランスのイラストレーターになるのだけど、

そんな立派な人にもこんな過去があるのかと勇気づけられる。

もし今、物事がうまく行かずにモヤモヤしているなら、ぜひ読んでみてもらいたい。