【映画】万引き家族が僕に与えてくれたもの

イカ太郎

こんにちは、イカ太郎です

映画「万引き家族」はまちがいなく最高の映画の一つです。

しかし昨日「万引き家族」を見た僕はこんな顔になっていました。

あまりにいろいろな感情を引っ張り出され、答えの出しづらい問題を直視させられた結果でした。

「最高の映画であることは間違いないけど、めちゃくちゃモヤモヤする」

 

「感想が言葉にならない」

これが僕の映画を見た感想でした。

もし今無力感を感じているなら、映画「万引き家族」をぜひ見て欲しい

 

帰宅後に起こった変化

映画を見て半日、なんとも言えない気持ちで過ごしていた僕ですが、帰宅後あることに気がつきます。

娘と奥さんを見た僕はいつもとは比べ物にならないくらい奥さんと娘を愛おしく思ったのです。

娘と奥さんが生きていること、存在していることに強い喜びを感じました。

こんな風に見えた

 

「自分の中で何が起こったのだろう?」

と驚いたのですが、すぐに「万引き家族」を見たからだと気づきました。

映画が僕の中にあった「奥さん・子供が大好きだ」という気持ちを増幅したのです。

どうして家族を愛おしく思う気持ちが増幅するのか?

この映画に出てくる家族は実はほとんど血のつがなっていない疑似家族です。

  • ばあちゃんの6万ほどの年金
  • ダメおやじの日雇い収入
  • ダメおやじの妻のパート収入

でギリギリの生活をしています。

 

食べているのも粗末なものでカップラーメンばかり。

少年は学校へ行かず、ダメおやじと万引きして暮らしてるし、

ダメおやじは働く意欲なんかこれっぽっちもなくてばあさんの年金を当てにしてるし、

ばあさんは別れた旦那の家族にお金をたかってる。

ダメおやじの奥さんはクリーニングのパート頑張ってるけど、服の中にあった装飾品をパクったりしてるし、

拾われた少女は母親の恋人から虐待を受けていて、

冬の寒い夜に家の外で放置されてたところをダメおやじにかくまわれるほど辛い過去を持っています。

  • 万引き
  • ゆすり
  • 盗品
  • 誘拐
  • 風俗

もうモラルなんてあったもんじゃないんですよ。

でもどういうわけか彼らのやっている行為が仕方ないことに思えてくる。

彼らもまた社会とか時代の被害者であり、与えられた自分の環境で自分なりの能力を精一杯使って生きているように見える。

不遇で無知だけど、一生懸命生きていると思えてしまうんです。

 

そして何より彼らには、豊かに暮らす人たちにない愛がある。
自分達が不遇だから、不遇な人間に対する思いやりがある。

 

僕も決して社会的には恵まれた環境で生きていません。

生活もギリギリ。

でもそんなギリギリの中で奥さんは精一杯やりくりし、娘を愛してくれています。

娘も僕らの愛情を受けてとても幸せそうに生きています。

 

どうして僕が娘と奥さんへの愛情を強く感じたのか?

それは万引き家族とは状況は違うけど、限られた資源と能力をつかって健気に精一杯生きているところが万引き家族と重なったからだと思うのです。

 

だから思います。

もしあなたが家庭を持っていて、自分自身に不甲斐ない思いを少なからず持っていて、

そんな環境であっても精一杯生きている家族を持っていたなら、

この映画を見たあと家族に会った瞬間、家族を思う気持ちが一気に増幅されると。

 

もし家族に「愛してる」「大好きだよ」っていう気持ちを伝えきれてないと感じるのなら、この映画を見て家族と再会してほしいです。

イカ太郎

僕はこの映画のおかげで昨日の夜は心温まる家族の時間を過ごすことができました。

特に言葉にしたわけじゃないのですが、雰囲気がいつもの僕と違っていたのだと思います。

僕が最も心打たれたシーン

この映画、見どころは死ぬほどあるし、名ゼリフも死ぬほどあるんですが、

その中でも僕がもっとも打たれたシーンはここでした。

ダメおやじの妻が虐待を受けてきた少女を抱きしめてこうつぶやくシーン。

「好きだから叩くなんていうのはね、、」

「ウソなの」

 

「好きだったらね、」

「好きだったらね、、」

「こうやってやるの…(抱きしめるの)」

 

親を嫌いになれない子供の気持ち。

その小さな命の健気さに心打たれる子供を産めない女性の切なさ。

 

「親だから子供を想わなきゃいけない」とか

「子供は親を大切にしなきゃいけない」とか

そんなことどうだっていいと思いました。

大切なことは人を人間としてちゃんと直視し、生あるすべてのものを敬うことなんじゃないかと思ったのです。

おわりに

昨日の記事ではこの映画の中身について何も話すことができませんでした。

気持ちの濁流に飲まれて自分がどこにいるのか分からない状態だったのです。

でも半日経って夜になり、僕は川のほとりにたどりつき、自分の変化に気がつきました。

 

娘がまた少し大きくなったらもう一度見てみようと思います。

その時どんな風に感じるのか楽しみです。

アマゾンプライムビデオで無料配信されています

「万引き家族」は昨日からアマゾンプライムビデオで無料配信されています。

※2019年7月8日から

「見てみたいな」と思ったならぜひこのチャンスに見てくださいね。