バンタヤン島観光に飽きたら25ペソで行ける小さな島・ヒランタガーン島に行こう!

 

イカ太郎

こんにちは、裸足の旅人・イカ太郎です

 

バンタヤン島に来て4日目。

今日はバンタヤン島よりさらに小さな島・ ヒランタガーン島に行ってきました。

フィリピンのセブ島の

北にあるバンタヤン島の

横にある小さな島

ヒランタガーン島は、南にあるビーチから最北端まで2.7kmしかない小島です。

 

たった数時間の滞在でしたが、島民の人たちと濃い交流ができました。

ほとんど外国人が来ることのない島だから、上陸した時は警戒されてたんだけど、話しかければ話しかけるほど仲良くなっていったんです。

 

最初は島に渡るボートで一緒だった女の子と仲良くなり、

 

島のタウンホール前にいたおばちゃんと仲良くなり、

 

島の最北端にある村の男性と仲良くなり、

 

その男性のお父さんと仲良くなりました。

このおじいちゃんが島の村長だと判明。

 

最後はこんな状態になったのです。

 

今日はそんな1日をレポートしたいと思います!

 

 

ヒランタガーン島に行こうと思ったわけ

バンタヤン島に着いてからこんな日々を過ごしてました。

セブ北部の観光スポット・バンタヤン島の移動手段・ATMの場所などを生活者目線で見てきた

 

バンタヤン島のことはざっくり分かったので、「次の日はどうしようかなぁ〜」という感じになり、

すぐに頭に浮かんだのはアイランドホッピングでした。

フィリピン観光の定番

小さな島をいくつか巡って、キレイなビーチと海を楽しむ。

引用:https://mba-cebu.asia/archives/157

 

アイランドホッピングは、通常地元の船をチャーターして行くことになります。

チャーター代は600ペソ〜800ペソが相場。

搭乗者が多ければみんなで割り勘できるからおトクです。

 

が、しかし、、

知らない人たちとの島巡りが全然ピンとこない。

やりたいと思えない。

 

そして思いました。

ピンとこないなら自分のその感覚を信じよう。

やりたいと思うことをやるべきだ!

 

そこで思い出したのが、お世話になっている宿のオーナー・ランディーが初日に言っていたこの一言でした。

ランディー

アリスビーチから25ペソで渡れる島があるぞ

 

その手があったか!!

地元民の使う渡し船で25ペソで行けちゃう小島!

いくぜ!!

 

島民用の渡し船、パンプボートを探す

まずはアリスビーチがどこなのか、行ける島がどこなのか知りたい。

※ランディはアリスビーチと言っていましたが、Googleマップにはそんな名前のビーチはありませんでした。地元の通称なのかもしれません

 

さっそくランディのところに聞きに行きます。

イカ太郎

ランディー、この間言ってた25ペソで行ける島のこと教えてー

 

そして分かったのがこの島であるということでした。

ヒランタガーン島

渡し船はパンプボート(pump boat)といい、ヒランタガーン島に向けて出ているそうです。

ランディも実際には乗ったことはないらしく、パンプボートの正確な乗り場は知りませんでした。

イカ太郎

自力で探すしかないね

 

とりあえず自転車で乗り場近くのビーチまで行ってみました。

すると現れたのはこんな建物。

このエリアはリゾートエリアのようで、こんな感じの宿泊施設がたくさんありました。

この建物の入り口にいたおばちゃんに聞いてみた。

イカ太郎

ヒランタガーン島に行きたいんです
わかったわ!電話するから待ってて!

おばちゃん

するとおじさんが現れた。

ヒランタガーンに行きたいのか?何人だ?

おじさん

イカ太郎

ひとりです

 

おじさんが顔をしかめます。

800ペソだ(1700円くらい)

おじさん

 

おばちゃん、どうやらチャーター用の船の持ち主に連絡したらしい。

イカ太郎

25ペソで乗れるコミューターボート(通勤通学用ボート)があるって聞いたんですけど

 

おじさんはガッカリした顔をしたもの、すぐにニッコリしてビーチの左の方を指差しました。

あの船が見えるか?あれがパンプボートだ。25ペソで乗せてくれる

おじさん

おぉ!あれか!

 

イカ太郎

ありがとう!おじさん!
グッドラック!

おじさん

 

お金にはならなくても無関係な人間と見なさず、自分のできることをちゃんとやってくれる。

フィリピン人は自分たちの国のことを 「Country of Hospitality・おもてなしの国」って表現するけど、本当にその通りだと思います。

治安が悪いのは都市部だけなんですよね。

 

パンプボート発見!

おじさんに言われた方に向かってビーチを歩きました。

リゾート施設がたくさんあって、パラソルやデッキチェアーが並んでるけど誰もいません。

今は観光シーズンじゃないらしい。

(島の人によると、バンタヤン島に観光客が多く訪れるのは4月から8月だそうです)

 

おじさんが指差していた船の場所に来ました。

パンプボートがたくさん並んでいます。

 

すぐに物資の入ったケースを持った船乗りのおじさんが来ました。

イカ太郎

これはコミューター(通勤通学)ボートですか?
ああ、そうだよ

おじさん

イカ太郎

乗ってもいいですか?
いいよ。乗って待ってな

おじさん

というわけでめでたく船に乗れることになったのでした。

やったー!!

 

ちなみにこの渡し船乗り場の正確な位置はこちらです。

ボートに乗った時、Googleマップで印をつけておきました。

 

出航!

最初は僕ひとりしか乗客はいませんでしたが、続々と島民の人たちがやってきました。

出航にはスケジュールはなく、人が集まったらいつでも出発するシステムなのだとか。

運行は夕方4時まで。

 

船頭のおじちゃんが棒を使って、船を旋回させて、、

エンジンをかけて、、

出発!!

 

海水の透明度がハンパなくて、見ているだけでうれしくなってきます。

 

島に到着

パンプボートは10分ほどでヒランタガーン島のビーチに到着しました。

ビーチには島の人達が何人もいて、楽しそうにおしゃべりしてました。

 

船を降りると一緒に乗っていたクリスティという女の子が左を指差してこう言いました。

あれがタウンホールよ

クリスティ

この建物は、島内での行政手続き診療所を兼ねているそうです。

 

島内のことは全く分からないし、なんの計画も立ててないので、クリスティにお願いしてみました。

イカ太郎

もし時間があるようなら50ペソ払うから、島の案内してくれない?

2時間の案内で50ペソならこの島の人にとっては悪くない額なはず。

クリスティはちょっと恥ずかしそうに人目を気にしたあと、

いいですよ。でもちょっと診療所に用事があるから待っててくれますか?

クリスティ

イカ太郎

オッケー!

交渉成立です。

 

闘鶏を見せてもらう

診療所の前には民家がありました。

そこにおばちゃんと可愛い女の子が2人一緒にいました。

おばあちゃんは昔かなり美人だっただろうなっていう顔立ちでした。

しかも話してみると英語が結構うまい。

「もしかしたら島の外で働いたことがあるのかな?」と聞くと、「外に出たことはない」と言います。

「じゃ勉強ができたんだね」と聞いたら、「そうね」と言いました。

ずっとニコニコしながら海風を心地好さそうに浴びてて幸せそうでした。

 

おばあちゃんの家の前に見覚えのある姿をした鶏がいました。

これはもしや、おとといコロシアムで見た闘鶏では…!

放し飼いにしていないのでそんな感じがする。。

コロシアムで見た闘鶏たちの闘争本能の物凄さには驚愕しました。

命を賭けた戦い。

思い出すと興奮してきます。

 

おばあちゃんに聞いてみました。

イカ太郎

もしかして、これFighting Cock?
そうよ

おばあちゃん

そう言うとおばあちゃんは何も言わずに家の中へ入って行きました。

そして、すぐに息子さんを連れてきたのです。

 

息子さんは英語が喋れません。

でも笑顔でもうひとりの男性を連れてきて、闘鶏の足かせを外し、2羽の闘鶏を向かい合わせました。

イカ太郎

もしかして、闘鶏を見せてくれるの?

 

闘鶏は首の羽根を逆立てて戦闘態勢に入りました。

実際に僕が見せてもらった2羽の闘鶏です

ものすごい殺気!!

その気性の激しさを目の前にして心臓がドキドキしました。

 

彼らの大切な闘鶏なので殺すところまでは戦わせませんでしたがすごい迫力でした。

闘鶏、写真でみるとスゴさは伝わりませんが、本物は想像以上に男の本能に触れてきます。

是非みなさんにも本物を見ていただきたいです。

 

闘鶏でどのくらい稼げるのか

息子さんはおととい僕が行ったバンタヤン島のコロシアムに自分の闘鶏をエントリーさせているそう。

興味があったので、出場料と報酬を聞いてみました。

 

出場料は5000ペソ(1万円)。

そして報酬は掛け金によって変わるそうですが、15000ペソ(3万円)が相場のようです。

5000ペソって言ったら、この地域の人たちの平均月収に匹敵する額です。

20万円払って、勝てば60万円もらえる、そんな金額感でしょうね。

 

「息子さんはけっこう勝つの?」っておばあちゃんに聞いたら、「まぁぼちぼちってところね」と言っていました。

息子さんもちょっと誇らしそうに笑ってました。

 

歩く距離の常識の違い

クリスティの診療所での用事というのは予防接種でした。

待たせてごめんなさい

クリスティ

イカ太郎

いやいや大丈夫!

イカ太郎

じゃ、島の反対側まで行こ〜!
え?島の反対側まで!?

クリスティ

 

クリスティが戸惑っていました。

片道2.7キロ。のんびり歩いて40分くらいの距離。

ちょうどいいと思ったんだけど、バイクでの移動が当たり前のフィリピン社会では非常識な距離だったみたいです。

 

クリスティにガイドをお願いするのはあきらめました。

イカ太郎

無理言ってごめんねー!

一人で反対側まで行くことにしました。

まぁ、ガイドなしでも楽しめるでしょ!

 

北端までの道のり

歩き始めると最初だけ坂がありました。

登りきったところから見た船着場のある集落の光景。

 

あとはずっとこんな感じの道が続きます。

 

少し行ったらこんな感じで溶岩の固まった岩がゴロゴロしているところもあって、

この島が火山によってできた島だということが分かりました。

 

島の中央には学校がありました。

写真には写ってないですが、かなりの数の子供がいました。

少子化とは縁遠い世界のようです。

 

北端の村で大歓迎される

北端に到着

40分で島の1番北まで到着。

最北端には小さな集落があって、中央にバスケットゴールのある広場がありました。

そこに村の人たち6・7人が集まっていたので声をかけてみました。

イカ太郎

ビーチに行きたいんですけど

すると一人の男性がやってきて言いました。

ビーチはない。崖がある。ついてきな

島の男性

ほとんど英語は話せないみたいだけど、ビーチ(beach) と 崖(cliff) という単語だけは聞き取れました。

 

高台から坂道をくだります。

 

そして着いたのは本当に崖しかない海でした。

 

海には船が浮かんでいます。

 

あの船にどうやって乗るのか気になります。

ビーチと違って波も強いし、海底までの深さもあるし。

イカ太郎

どうやって船に乗るの?
泳ぐんだよ!

島の男性

イカ太郎

網はどうするの?
背負って泳ぐんだよ!

島の男性

マジで!?

あんな重い網を背負って人間って泳げるものなんだ…

 

この彼の名はBui(ブウィ)、彼との出会いからこの北端の村でテレビ番組さながらの展開が始まるのです。

 

村長との出会い

ブウィと海を見て階段を登り始めたら、おじいさんが立っていました。

俺の父さんだ!

島の男性

厳しい顔立ち…

 

そして思いました。

イカ太郎

(これはちゃんとリスペクトを示したほうがいいパターンだ)

 

いつもなら

イカ太郎

Hi! Nice to meet you!

って軽いノリで行くんだけど、

 

このおじいちゃんには

イカ太郎

I’m honored to meet with you..(お会いできて光栄です..)

と挨拶しました。

 

そしたら険しかったおじいちゃんの顔があっという間に柔和になりました。

日本から来たのか!うちで酒でも飲んでけ!おい!ブウィ!酒を持ってこい!ボトル2本だ!

おじいちゃん

なんとビールの大瓶が出てきたのです。

1本75ペソ。2本だったら150ペソ(315円)。

彼らの収入からしたらかなり高価なものです。

地元のロールパンが50個買えます

 

「こんな大事なものを頂くなんて申し訳なさすぎる…」

と思ったんだけど、おじいちゃんに「座れ!一緒に飲もう!」と言われたので飲むしかありません。

 

というわけでいただきました。

 

冷蔵庫に入ってないので常温。

生暖かいビールでしたけど美味しかったです。

 

乾杯後、おじいさん夫婦と一緒に記念写真を撮ろうということになりました。

壁を見るとおじいさんの大きな写真の入った誕生日を祝う垂れ幕が。

ブウィの奥さんが英語が上手だったので「このポスターすごいね!」と言ってみたら、おじいさんはこの島の村長だということが分かりました。

任期は3年。

来年まで務めるそうです。

 

お年を聞いたら現在74歳

フィリピン人の平均寿命は60歳くらいだから相当な長寿。

しかもまだめちゃくちゃ元気でしたからね。

きっと80歳になっても元気な気がする。

 

2013年の台風の話を聞く

ブウィの奥さんに通訳をしてもらいながら村長と話しました。

この村に4人の日本人が来たことがあったそうです。

「こんな辺鄙なところに日本人が!?」と思ったんですが、2013年に来た大型台風ヨランダで村が壊滅的に壊れた時支援に来てくれたのだとか。

 

この村では亡くなった人はいなかったらしいのですが、集まって来た村の女の子曰く、

「たくさんの家が wash out されたの!」

(wash out : 洗い流す)

フィリピンの台風は巨大な洗濯機のイメージなんですね。

きっとあの村は崖の上にあるから、ガレキの多くは海に流されていったんでしょう。

(この写真はヨランダ被害を伝えるサイトからお借りしました)

 

援助に来てくれた日本人4人はおじいさんの家に泊まったそうです。

感謝しているとは村長は言わず、事実だけを列挙していました。

でもきっとボランティアの日本人との思い出があるから僕を歓迎してくれたように思えてなりませんでした。

 

「台風ヨランダと4人の日本人」の思い出。

僕は一体どんな存在として村長の記憶に残るんでしょうかね?

前に変な日本人が裸足で歩いて来たんだよ!

おじいちゃん

ってなるんでしょうね(笑)

 

お別れ

午後1時に島に到着して、この北端の村に到着したのが2時過ぎ。

気がつけば3時を過ぎていました。

渡し船の最終時間が4時だから、そろそろ戻らなきゃいけない時間でした。

 

イカ太郎

そろそろ帰りますね

すると村長がこう言います。

泊まっていけ!

おじいちゃん

うーん、困った。

泊まってみたい気もするけど、帰ってランディの宿でのんびり眠りたい。

まぁ、こういう時は丁寧に断るに限る。

 

イカ太郎

ありがとうございます。そしたら今日は泊まれないですけど、今度家族を連れて来ます。その時泊めてください

 

そしたら折れてくれました。

わかった!じゃまた来いよ!

おじいちゃん

こうして最後におじいさんとおばあさんのラブラブショットを撮りつつ、みんなで二人を冷やかしたのでした。

最初の一枚。緊張してます。

 

祝福されて顔がほころぶおばあちゃん。

 

“Kiss! Kiss!”と言われて固まるおばあちゃん。

 

村長が「じゃキスすっか?」と言ったところ。

おばあちゃんがテレてて超カワイイです。

 

突然始まったダンスパーティ

港まではブウィがバイクで送ってくれることになりました。

ブウィのバイクの置いてある広場まで歩いて行くと、さっきはいなかった人たちがたくさん外に出てました。

僕らの様子を見物していたみたいです。

 

バイクの後ろに乗ろうとしたらゴツいおっちゃんが寄って来ました。

酔っ払ってるw

一緒に飲もう、一緒に飲もうと誘ってきます。

本当は一緒に飲みたかったらしい。

 

おじちゃんの漁師の手のひらはゴツゴツで岩のようでした。

村長も裸足でしたが、このおじちゃんも普段から裸足だというので、足の裏を触らせてもらいました。

足の裏は思ったほど硬くありませんでした。

裸足で何十年と生活していてもそれほど足の裏って硬くならないものなのかもしれませんね。

 

ブウィがバイクのエンジンをかけました。

バイクのフロントについていたスピーカーから音楽が大きな音で流れ始めます。

すると1人の女性が踊りはじめました。

僕とおじちゃんもそれに合わせて踊り始める。

そしたらさらにもう一人女性が来て踊り始め、周りで見ていた人たちが笑ったり奇声をあげ始めました。

突然ダンスパーティが始まったのです。

 

言葉は通じなくても

ダンスに言葉はいりません。

目と目が合って、お互いが楽しいと思っていることを伝え合うことができればそれで十分。

この北端の村ではほとんどの人が英語を話せませんでしたが、今回のフィリピン旅行でもっとも気持ちの通じた瞬間でした。

お互いを理解しようと一生懸命聞く姿勢

 

自分の思いを伝えようとする態度

それがコミュニケーションにとっては大切なのだと感じつつ、ヒランタガーン島をあとにしたのでした。